Eva-Maria Müller

参加作品

ヒトラーへの285枚の葉書
Painter
1940年6月、フランスが降伏し、ドイツ国中が戦勝ムードに沸く中、首都ベルリンに暮らす労働者階級の夫婦、オットーとアンナのもとに1通の手紙が届く。それは、彼らのひとり息子ハンスの戦死を知らせるものだった。それ以来、2人は、悲しみと失意を怒りに転化させ、ヒトラー政権を批判するメッセージを匿名の葉書にせっせと書き綴っては、街のあちこちに人知れずばらまくという、ささやかな抵抗運動に身を投じるようになる。
やさしい本泥棒
Painter
第二次世界大戦前夜の1938年、リーゼルは弟に先立たれ、ミュンヘン近郊の田舎町へ里子に出されて母と別々に暮らすことになる。里親のハンスはリーゼルが「墓掘り人の手引き」という奇妙な本を肌身離さず持っていることから、彼女が字を読めないことに気が付き、本を読み聞かせるようになる。そして、リーゼルは読み書きを学び、たくさんの本を通じて知識だけでなく、勇気と希望を与えられるのだった。 しかし、折りしもドイツはナチスによって自由を奪われ、本を読むことすら禁じられる。ある日リーゼルは、反ユダヤ主義の暴動が激化する広場で焼かれた大量の本の中から、焼け残った1冊の本をこっそりと持ち帰るのだが・・・。