Hitomi Yamaguchi

Hitomi Yamaguchi

プロフィール写真

Hitomi Yamaguchi

参加作品

居酒屋兆治
Original Story
山口瞳の小説を降旗康男が映画化。函館で居酒屋「兆治」を営む藤野英治。輝くような青春を送り、挫折と再生を経て現在に至っている。かつての恋人で、今は資産家と一緒になった「さよ」の転落を耳にするが、現在の妻茂子との生活の中で何もできない自分と、振り払えない思いに挟まれていく。周囲の人間はそんな彼に同情し苛立ち、さざなみのような波紋が周囲に広がる。「煮えきらねえ野郎だな。てめえんとこの煮込みと同じだ」と学校の先輩の河原に挑発されても、頭を下げるだけの男。そんな夫を見ながら茂子は、人が人を思うことは誰にも止められないと呟いていた。
江分利満氏の優雅な生活
Novel
何をやっても面白くない。退屈な日々を過ごす洋酒メーカー勤務のサラリーマン江分利満は、酒の席で編集者と意気投合し、雑誌に小説を書くことになった。編集者は彼のくだ巻きの見事さに感心したのだった。満は自分の人生を振り返り、自分をモデルとした小説を書いて雑誌に発表。「江分利満氏の優雅な生活」と題された作品は評判を呼び、ついには直木賞を受賞。祝いの席上で、満はまたまたくだを巻いてしまう。