音楽大学に通う橋本巧、アルバイトでプレスライダーをしている。恋人である冬美とうまくいっていないコオは、バイクでひとり旅に出た先で、白石美代子と出会う。東京に戻ったコオは冬美と別れ、ミーヨと文通をしていた。夏になるとミーヨのいる瀬戸内に出かけ、秋にはミーヨが東京へやってきた。バイクに興味を持っていたミーヨはコオのバイクに乗るようになり、大型免許を取りたいと言い出した。周囲の心配をよそにミーヨは、コオの750CCバイクに乗り姿を消してしまう。
Fish Shop Clerk
寺の住職の一人息子・ヒロキはカメラ好きの高校2年生。さえない毎日を送るヒロキは、隣の女子校で放課後になるとショパンの『別れの曲』を弾く少女に恋心を抱いていた。彼女を勝手に“さびしんぼう”と呼んでいたヒロキの前に、ある日、ピエロのような格好をして“さびしんぼう”と名乗る謎の女の子が現れた。
Keiko Kawahara
尾道市。中学生の斉藤一夫の学級に、一文字違いの転校生・斉藤一美がやって来た。一美は幼稚園時代の友達だといって一夫に付きまとうが、一夫はまったく覚えていない。下校中、2人は神社の階段からもつれ合うように転げ落ち、目覚めるとなぜか互いの体が入れ替わっていた。突然女の子の体になった一夫、男の子になった一美、混乱する2人は、元に戻るまで外見に合わせてそれぞれ相手の家で生活することになるのだが……。
Based on a novel by Ayako Miura.