スン・リーインは男の子を持つ母親。しかしその息子ジョン・ダーは聴覚に障害を持っており、夫はそのことが原因で彼女のもとを去って行った。残されたスン・リーインは、改めて息子ジョン・ダーを立派に育てると決意するのだった。彼女はそれまでの安定した収入を諦めてでも、子どもとの時間をより多く持てる仕事をと、新聞配達を始める。そして、ジョン・ダーに対して言葉を教え、世界中のあらゆる音を彼に伝えようと心に誓う。だが、スン・リーインの思いとは裏腹に、聴覚障害を持つ子どもに対して、世間の風は決して温かいものではなかった。