Kazuto Morita

参加作品

激怒
Producer
中年の刑事・深間には、いったん激怒すると見境なく暴力を振るってしまうという悪癖があった。かつてはその暴力を活かして街から暴力団を一掃した功労者と讃えられたこともあったが、度重なる不祥事に加え、大立ち回りで死者まで出してしまった責任を問われ、海外の治療施設へと送られることになる。数年後、治療半ばにして日本に呼び戻された深間は、見知った街の雰囲気が一変してしまったことに気づく。行きつけだった猥雑な店はなくなり、親しくしていた飲み仲間や、面倒をみていた不良たちの姿もない。一方、町内会のメンバーで結成された自警団は「安心・安全」のスローガンを掲げて高圧的な「パトロール」を繰り返している。一体、この街に何が起きているのか? 深間の中に、久しく忘れていた怒りの炎がゆらめき始める……。
淫らな唇 痙攣
Producer
カメラマンのみのりは雑誌編集長の櫛田と不倫を続けていた。ある日、みのりは女流H漫画家あげはの取材に出かけた。彼女は待ち合わせに遅刻したばかりか、無遠慮な態度であげはを怒らせてしまい、編集者の慎一を困らせた。櫛田は取材に失敗した慎一を怒り、創作した記事を出してあげはに新作を描く踏ん切りをつけさせればいいと言った。慎一は言われた通りの原稿を書き始めた。恋人の緑は彼を優しく見守った。みのりは櫛田に抱かれながら、彼との不倫関係に心を揺らした。出来上がったあげはの写真を持ち、慎一のアパートを訪ねると緑が玄関に出た。彼女はみのりの大学のサークルの後輩だった。慎一がみとのりのことを訊くと、緑はあの人は他人を目茶苦茶にする人だと言った。みのりは慎一が書いた原稿をあげはに見せてはと提案し…。