松本清張医療サスペンス第3弾! テレビ東京では、5月10日(水)夜9時から、松本清張 没後25年記念特別企画として「誤差」を放送することを決定致しました。この作品は、新潮文庫所収の傑作短編集『駅路』の一遍で、ファン待望のテレビドラマ化となります。 主演を務めるのは、山梨県警の刑事・山岡役を演じる村上弘明、山岡とコンビを組む後輩刑事役として剛力彩芽、さらに、“死体の声に耳を傾ける”法医学教授・立花役として陣内孝則、の豪華3人のメインキャストを迎えておおくりします。好評を博した、一昨年3月の開局50周年特別企画『黒い画集-草-』、昨年3月の松本清張特別企画『喪失の儀礼』に続き、みたび!松本清張作品での三人のトリオ共演が実現しました。 温泉宿で起きた殺人!不倫関係の男の正体は!?…事件のからくりを紐解くべく捜査を進める三人が、事象をありのままに見つめることの困難さを強烈に突きつけます。 「死亡推定時刻の“ズレ”」…そのズレが、ヒトの考えに都合の良い理解可能な結論を導き出す危うさ…!人間心理に根差した、まさに予測不能の本格サスペンスに挑みます。
渡辺小五郎(東山紀之)ら、仕事人たちの裏家業は休みを知らない。今宵の「的」は、若い娘を毒牙にかける悪人たち。最近の江戸では、きれいな着物で絵師のモデルになれると少女たちをだまし、食い物にするあくどい商売が横行しているのだ。ところが、翌日、小五郎が相棒の同心・結城新之助(田口浩正)と現場に戻ると、昨夜の「仕事」では覚えのない死体が発見される。なんと南町奉行所の同心だという。お菊(和久井映見)やリュウ(知念侑季)は、前回から仲間に加わった仕事人・瓦屋の陣八郎(遠藤憲一)の仕業ではないかと疑うのだが?そんななか、本町奉行所に幕府から大目付 預かりの役人・朝比奈藤十郎(安田顕)が派遣されてくる。奉行所内のムダを省くためリストラをおこなうと宣言した朝比奈は、結城の真面目な性格を見込んでリストラ候補を選べと命じる。最近、年頃の長女・お絹(浜辺美波)との仲がギクシャクして悩んでいた結城は、公私で難題を抱えるはめに。ひょんなことから再会した幼なじみの絵師・鬼頭進之助(寺島進)にグチをこぼすものの、冷たく突き放される。一方、お絹は油問屋の初音屋にいた。ここもまた、若い娘を食い物にするあくどい商売人の巣であった。誘われるまま絵師たちの前に連れて来られるお絹。そこには、あの鬼頭進之助の姿もあったが、絵師として日銭を稼ぎにやってきていた経師屋の涼次(松岡昌宏)が、ヤクザ者の弥助(温水洋一)から大金を渡され、お絹の春画を描けと言われてしまうのだった。そのころ、奉行所では、結城の先輩の同心・河原崎長七(尾美としのり)が、奉行所にムダな人員などいないことを示すために、一致団結して大きな成果を上げようと提案する。リストラ要員の選定に頭を抱えていた結城も大賛成し、初音屋に大々的な手入れをすることが決まった。しかし、この手入れをきっかけに、結城は思わぬ陰謀の餌食となり、窮地に追い込まれ……。表の相棒のピンチに、どうする、小五郎!?
本町奉行所の見廻り同心・渡辺小五郎(東山紀之)と妻のふく(中越典子)は、 「後妻打ち」をきっかけに夫婦ゲンカになり、ふくは家出してしまうことに。折も折、夫から逃れた妻たちが駆け込む「縁切り寺」で、住職と女たちが斬り殺される事件が起こる。妻の家出中とあって「もしや」と案じて寺へと急ぐ小五郎だが……。同じ頃、江戸の町に、夫婦で裏稼業を営む夫婦仕事人がやってくる。 “瓦屋の陣八郎”(遠藤憲一)と“泣きぼくろのお宮”(山本美月)だ。偶然、街角で陣八郎とお宮に出会った小五郎に対し、二人を知るお菊(和久井映見)は、「あいつらとだけは関わるべからず」と忠告する。ところが、遊び人で博打好きの陣八郎は、今度は遊郭で開かれた博打で経師屋の涼次(松岡昌宏)と出会ってしまうことに。そんな矢先、縁切り寺の殺人事件の下手人らしき男が自殺体で見つかるが、小五郎は事件の背後に陰謀の匂いを感じ取る。しかし、寺の管轄は寺社奉行ということもあって、与力の増村倫太郎(生瀬勝久)はこれ以上の捜査には及び腰だ。事件からまもなく、寺社奉行の江田島兼良(中丸新将)の鶴の一声で、坊主の燕天(竹中直人)が寺の住職に就任する。もともと寺の跡継ぎとして修業をしていた経験のあるリュウ(知念侑李)は、新しい寺の様子に違和感を覚える。 何事もなかったように女たちの受け入れが始まった縁切り寺に、今日もお市という女(田中美奈子)が、娘のみさと(宮武美桜)とゆい(宮武祭)を連れて駆け込んできた。 だが、寺の背後では、女たちの弱みにつけ込んで食い物にしようとする陰謀が蠢いていたのだった……。
一陣の風が雨を予感させるある日、渡辺小五郎(東山紀之)の前に、仙吉(高橋英樹)が現れる。かつて、小五郎が仙吉の弟・弥勒坊燕斎を斬って以来の因縁だった(『必殺仕事人2012』)。仙吉は不敵な表情で言い放つ。その不気味な忠告が暗示するのは、江戸幕府で企てられる陰謀だった。開国を熱望する若き老中 ・加門橋ノ介(岡田義徳)は、側用人の中之島頼政(中村梅雀)の後押しを受けて、海外諸国から視察団を招こうと画策していたが、その裏にはこれを機に、賭場や夜鷹など江戸の町の暗部を徹底的に「大掃除」しようという狙いが隠されていたのだった。その頃、経師屋の涼次(松岡昌宏)は、とある田舎の村にいた。知り合った坊主の隆斎(永島敏行)から、井戸をめぐって対立する村人たちの仲裁を頼まれ、寺に居候していたのだ。隆斎や、寺の後継ぎの隆生(知念侑李)、恋人のおつう(佐々木希)らに囲まれ、穏やかな時間を過ごす涼次。しかし、思わぬ事件が起き、追われるように江戸の町へ戻ることになってしまう。一方、小五郎ら同心たちが勤める本町奉行所では、幕府からの通達を受けた与力の増村倫太郎(生瀬勝久)が慌てていた。頼み料と引き換えにかたき討ちや復讐を代行する「仇討ち屋」を、幕府が認可したのだ。しかも、いち早く開業したのが、あの仙吉だった。幕府公認の仕事人とも言うべき存在の出現に、仙吉と親しかったお菊(和久井映見)も動揺する。そんななか、隆生が江戸にやってくる。その胸中に秘めた思いとは?そんななか、隆生がおつうとともに、江戸にやってきた。新しい暮らしを始める決意にあふれるおつうだが、隆生の胸中には、秘めた思いがあった……。
本町奉行所の見廻り同心・渡辺小五郎(東山紀之)と経師屋の涼次(松岡昌宏)は、花御殿のお菊(和久井映見)から依頼を受け、裏の“仕事”に向かおうとしていた。ところが、仕事仲間の仕立て屋の匳(田中聖)が、いつまでたっても現れない。仕方なく、小五郎と涼次は匳抜きで仕事に向かうことにするが、そこには思わぬ出会いが待ち受けていた……。一方、匳は、黒装束に身を包んだ謎の辻斬りに襲われ、ケガを負っていた。匳が運び込まれた先は、青年医師・小宮山勝之進(渡辺大)が院長を務める小宮山診療処である。父の小宮山泰山(里見浩太朗)の後押しもあって、半年前に開業して以来、評判の診療処だ。勝之進によれば、最近、江戸の町には辻斬りが出没しており、被害が続いているのだという。診療処には匳以外の被害者も入院しており、勝之進や見習い医師の片岡悠馬(波岡一喜)も治療に追われている。そんな中、息子のために診療処を大きくしたいと願う泰山は、廻船問屋の辰巳屋又右衛門(左とん平)に援助を請おうとする。夜な夜な出没し、三カ月で17人も被害者を出している辻斬り事件に、本町奉行所も大騒ぎになっていた。与力の増村倫太郎(生瀬勝久)も部下の小五郎たちを前に「次の犠牲者が出る前に下手人を捕らえろ」と頭に血を昇らせる。同僚の結城新之助(田口浩正)の話で、今回の犠牲者にまだ死人が一人も出ていないと知った小五郎は、匳のもとに向かう。匳の傷跡を見た小五郎は、17人も斬りながら一人も仕留めることのできない辻斬りの腕の悪さに驚くが……。事件の裏に蠢く悪の正体とは!?
Superintendent
東京近郊でひき逃げ事件が発生。死体には頭部を殴打されたあとがあり、被害者に3億円の保険金をかけていた妻、法子と愛人の塚田に殺人容疑がかけられる。しかし完璧なアリバイがある2人に、刑事の響も探偵の河野も翻弄され…。
Urao
時は江戸幕府7代将軍家継の時代、天下泰平のこの時代にも、幕府内部では熾烈な権力争いがおこなわれていた。2代にわたり将軍家に仕えて権勢を誇る側用人間部詮房と老中たちの対立が表面化し、一方大奥でも先代将軍家宣の正室天英院と側室で家継の生母である月光院の対立が激しさを増していた。大奥総取締に就任した絵島は月光院の信任を得ており、その働きぶりは大奥で評判となるが、同時に月光院と対立する天英院派の反発を買うことになる。彼らは老中たちと手を組み、間部と月光院の排斥を画策していた。そんな折、寺社詣の帰り道に歌舞伎観劇で、看板役者生島新五郎と出会い惹かれるが、やがて彼らは江戸の大火を契機とした巨大な陰謀に巻き込まれていく。