Junnosuke
刃傷騒ぎで殺された前任者の代わりに、派手な装束の美青年、奥田右京亮が南町奉行として赴任する。彼は若いながらも老中酒井に引き立てられた野心家だった。一方、同奉行所の同心にして仕事人の主水は、江戸市中を暴れ回る旗本愚連隊の事件を担当していた。長屋で愚連隊に殺された浪人について探りを入れる主水は、子連れの仕事人・文七やなじみの店のおかみ・おふくらの情報から、事件の裏に右京亮が潜んでいることに気付く。
Nishi Junnosuke
幕末。14代将軍・家茂が逝去し、跡継ぎ慶喜の住む京都に将軍家の密書が運ばれることになる。だが、主水ら品川宿の同心が護衛する中、何者かに密書が奪われてしまった。責任を問われた主水と上司の筆頭同心・田中は、密書奪還のため京都へ。密書には初代将軍家康公が築いた黒谷屋敷に隠されている秘密が記されていたという。屋敷に向かった主水たちだが、そこは侵入者を阻む罠がいたるところに仕掛けられたからくり屋敷だった。
Nishi Junnosuke
江戸の方々で、口に六文銭をくわえさせられた遺体が発見される。南町奉行所では役立たず扱いされる同心だが、実は仕事人の中村主水は、公務として捜査を始める。一方、主水ら仕事人の元締めである三味線弾きのおりくは、見つかった遺体が仕事人ばかりだと気づき、その裏に大掛かりな陰謀があることを知る。主水らはやがて黒幕が江戸中の“仕事”を独占しようとたくらむ大物仕事人・庄兵衛の一味であることを突き止める。
Based on the comic by Mio Murao