(voice)
室町の京の都、猿楽の一座に生まれた異形の子、犬王。周囲に疎まれ、その顔は瓢箪の面で隠された。
ある日犬王は、平家の呪いで盲目になった琵琶法師の少年・友魚と出会う。名よりも先に、歌と舞を交わす二人。 友魚は琵琶の弦を弾き、犬王は足を踏み鳴らす。一瞬にして拡がる、二人だけの呼吸、二人だけの世界。
「ここから始まるんだ俺たちは!」
壮絶な運命すら楽しみ、力強い舞で自らの人生を切り拓く犬王。呪いの真相を求め、琵琶を掻き鳴らし異界と共振する友魚。乱世を生き抜くためのバディとなった二人は、お互いの才能を開花させ、唯一無二のエンターテイナーとして人々を熱狂させていく。頂点を極めた二人を待ち受けるものとは――?
歴史に隠された実在の能楽師=ポップスター・犬王と友魚から生まれた、時を超えた友情の物語
Ozawa
A cafe owner discovers that the TV in his cafe suddenly shows images from the future, but only two minutes into the future.
Screenplay
就職活動に四苦八苦している内向的な大学生の赤井達也は、突如として劇団バズーカを名乗る者たちによって知らない場所に連れていかれてしまう。彼らは警官の青木純蔵が行方を追う指名手配犯の安藤リコを捜し出し、その報奨金で念願の自主公演をかなえようとしていた。そして、捜査に必要な演技の才能を秘めた赤井を半ば無理やりメンバーに迎え入れたのだった。演技力を駆使した捜査という考えに混乱しつつも、個性あふれるほかの劇団員たちとリコを捜す中、事態は思いがけない方向へと転がりだしていく。
TVの超常現象番組を担当する女性ADの桜井は、新たな題材を求めて取材の旅に出た。超常現象に興味を抱いてこの仕事に就いた彼女だが、取材する自称超能力者は偽者ばかり。一方、とある田舎の喫茶店《カフェ・ド・念力》では、本物の超能力者たちが普段隠している力を存分に発揮するためのパーティーを開いていた。そうとは知らない桜井は偶然、店を訪れるが、彼らは桜井に正体がばれないよう、必死でごまかし続ける。