Jeanne Witta

参加作品

王と鳥
(Voice)
砂漠の真ん中に聳え立つ孤城に、ひとりの王が住んでいた。その名も、国王シャルル5+3+8=16世。わがままで疑心暗鬼の王は、手元のスイッチ一つで、気に障る臣下を次々に「処分」していった。 望みさえすれば、なにものでも手に入れることが出来るはずの王シャルルは、ひとりの美しい羊飼い娘に片思いをしている。 城の最上階に隠された秘密の部屋の壁に掛かった一枚の絵の中にその娘はいて、隣合わせた額縁の中の煙突掃除屋の少年と深く愛し合っていた。 嫉妬に狂う王を後に、ふたりは絵の中から抜け出し、一羽のふしぎな鳥の助けを借りて城からの脱出を試みる。
悪魔のような女
Script Supervisor
P・ボワローとT・ナルスジャックのミステリを、H=G・クルーゾーが映画化した作品で、「恐怖の報酬」(52)とはまた質の異なる突出したサスペンス描写に彩られた傑作。 舞台はパリ近郊の寄宿学校。校長のミシェル(P・ムーリス)は妻クリスティナ(V・クルーゾー)の莫大な財産の上に今の地位を築いていたが、その横暴ぶりにクリスティナの心労は極みに達していた。ミシェルの愛人でもある女教師ニコル(S・シニョレ)は彼女に同情し、二人して彼の殺害を企む。クリスティナとニコルは週末を利用してニコルの実家に赴き、ミシェルへ離婚の決意を告げる。やがて彼女を連れ戻そうと現れたミシェルは、薬入りの酒を飲まされバスタブで溺死させられる。死体をトランクに隠すと、学校に戻りプールの底に沈めてしまうクリスティナとニコル。後は死体が誰かに発見されるのを待つばかりであったが、なかなかその状況が生まれない。やむなく理由をつけてプールの栓を抜くことを命じるクリスティナ。だが、そこにはミシェルの死体など存在しなかった……。