Chiyoko Shimizu
昔、日本のある島に鬼の兄弟が居て、人々に襲い掛かった。人間達は立ち向かったが、負けてばかりだった。鬼達には、「オニの切り札」と呼ばれる不思議な石があったからだった。ある所、村の娘が「オニの切り札」を二つに分けて、鬼達を見事に退治したのだった。 そして月日が流れ、1980年代のとある時代の田舎にユウという東京から来た少年がいた。母を失って東京から田舎に住む祖母の元へ来たが、田舎の暮らしに馴染めず、同世代のクライメイトに馬鹿にされていじめを受けていた。 いつか東京に帰りたいと願っていた彼は不気味な連中に襲われていた所を、イマジンのデネブと「時の列車」デンライナーに乗る野上良太郎とその仲間達に助けてもらう。彼等の話によれば、自分を襲った連中は、大昔に退治される筈のオニの一族で、大地震の影響で、過去と未来が繋がり、鬼達はそれを利用して、「自分達が退治されない歴史」と変えようとしていた。その影響でデネブの契約者・桜井侑斗は消滅し、良太郎と契約しているイマジン達もはぐれてしまったという。さらに母から貰ったお守りが鬼達が探す「オニの切り札」の片方をだとわかったユウは、自分も鬼退治に行くと言って、デンライナーに乗る。