Control Girl
秘密組織スメルシュによって各国の諜報部員が次々と抹殺されて行く。英情報部は、007のコードネームを後輩に譲り今では隠居生活を営む元祖ジェームズ・ボンドにスメルシュ打倒を依頼するが……。ショーン・コネリーの007が人気を博していた当時、唯一版権が製作会社イオン・プロになかった『カジノ・ロワイヤル』をプロデューサー、チャールズ・K・フェルドマンがコロムビアで映画化した一大パロディ。笑いは泥臭く全く洗練されていないし、5人の監督の個性が裏目に出たのかシーンによっての落差が激しく、お世辞にも良く出来た作品とは言い難いが、とにかく賑やか。呆けて見るにはこれ以上の映画はないだろう。バート・バカラックの音楽は絶品、大ヒット主題歌“愛のおもかげ(Look of Love)”も素晴らしくサウンドトラックの充実が最大の魅力。