Jun Ichikawa

ひとりで本を読むことが好きな鈴原守は、幼なじみの千代野綾に片思いしていた。綾は親の都合で1週間後に東京へ引っ越すことが決まっていたが、間近に迫る17歳の誕生日をこの街で迎えたかったという綾の本音を知った守は、綾や友人たちと古い工場に潜り込み、そこで綾の誕生日までの7日間を、大人たちから逃れながら過ごそうとする。しかし、そこで不法滞在者のタイ人の子どもと出会ったことから、守と綾と仲間たちは、思いがけない事態へと巻き込まれていく。

Riko, Midori, and Mai work in an Inn in Kyoto. They are training to become maikos (traditional female entertainers who sing, dance, and perform). A festival is coming and the three must start practicing.

内気な小学４年生＜ヒナタ＞は、クラスで人気者の女の子＜シグレ＞のことが大好きな男の子。 でもシグレと話をすることも出来ないヒナタは、彼女のことを思い描きながら妄想する日々を送っていた。 そんなある日、突然シグレが転校してしまうことに・・・。悲しみに暮れるヒナタ。クラスメイトに見送られ去っていくシグレ。 「僕はシグレちゃんに想いを伝えるんだ！」決心したヒナタは走り出す。

戦前、丘の上で写真館を経営する主人のところには、さまざまな人々が写真を撮りにやって来た。ある日、訪れた夫婦の妻が、恥ずかしがってなかなか顔を上げようとしないので、彼はあれこれと工夫しながらようやく彼女の笑顔を引き出すことに成功。翌年その夫婦はまな娘を連れて来るのだが、彼女はむっつりした表情のままで……。＜監督作『パルムの樹』や、『AKIRA』の作画監督などで知られるなかむらたかしが、監督と脚本と原画を担当した短編アニメ。ある写真館を舞台に、明治から昭和という時代の流れと共に移ろう景色や、一人の少女と写真館の主のほのぼのとした交流を描き出す。スタッフに、『スチームボーイ STEAMBOY』の木村真二、佐藤光洋、中内照美といったメンバーが集結。郷愁を誘う日本の風景と、切ないストーリーが心を揺さぶる。＞