双子の兄弟・上杉達也と和也、そして隣家の一人娘・浅倉南は、生まれた時からの幼なじみ。そんな3人の夢は、甲子園出場だった。だが、夢の実現の為に明青学園野球部のエースとして活躍する和也に対し、兄の達也は何をするにも長続きしない落ちこぼれ。その一方で、南は和也の好意に気づきながらも、秘かに達也に惹かれていた。甲子園出場をかけた高校一年の夏季西東京大会。予選を勝ち抜いた明青は、いよいよ強敵・須見工業高校との決勝戦に臨もうとしていた。ところがその朝、和也が交通事故に遭い、帰らぬ人となってしまう。無論、予選敗退。彼らの夢も潰えた。その後、達也は和也の意志を引き継ぐ形で野球部に入部するが、続く秋季大会で須見工に敗れた彼は深く傷つき、チームから離脱、南もマネージャーを辞した。しかし、親友の原田らの励ましで再びマウンドに立つ決意をした達也は猛練習を積み、翌年の夏季大会に出場を果たす。そして決勝戦で宿敵・須見工に打ち勝ち、南の見ている前で甲子園出場という夢を果たすのだった。