江戸の名物男は義賊、鼠小僧の次郎吉(北大路欣也)。盗みはすれど非道はせず。盗んだ金はすべて貧しい人々にわけ与え、江戸っ子仲間の憧れの的となっていた。だが有名になればニセ者が横行するのは世の習いで、殺人強盗の汚名を着せられた次郎吉は岡っ引きの十手に追われ、吉原のとある料亭に逃げ込んだ。その一室で大盤振る舞いをしていたのは北町奉行所近江雅楽頭の長男、銀八郎(松方弘樹)。「ニセ者を捕まえねえことには男がすたる」と言い切る次郎吉に「まず江戸を離れろ」と言って逃がしてやる。恋人や子分に別れを告げ、東海道を行く次郎吉は、箱根の関所で役人に追われ山中に逃げ込む。そこで関所破りで追われる銀八郎と再会する。銀八郎は、遊興三昧で父の怒りを買い、勘当されたのだった。旅はきまぐれ足まかせ。すっかり意気投合した若い二人は弥次サン、喜多サンと名を改め、珍道中が始まった。
「川は流れる」の柳井隆雄、それに石田守良と今井金次郎が加わって共同で脚本を執筆、「川は流れる」の市村泰一が監督したメロドラマ。
八十八夜--お茶どころ静岡では新茶摘みにもっとも忙しい季節である。茶園の老舗三島家では、日本橋の店を継いだ長女の正子と婿養子の良介が手伝いに来ていた。大学を卒業した末娘の京子も母のふじに呼び戻されていた。ふじには彼女が女手一つで育ててきた五人の子供があった。長女は家を離れ、次女の高子はすでに嫁ぎ、三女の美子は絵の勉強のためフランスへ行っていた。しかも、長男の欣平は新劇に関係し、たまにしか家によりつかない状態だったので、ふじは美子の帰国を待って真面目な番頭石川と結婚させて三島家を継がせようと決心していた…。
Taiko
Mr. Mito, a former president of an instant food company, with two young men’s help, solves the quality problems and wins a big ramen contract with a large Chinese company.
狸の国。カチカチ山でやけどを負った父の泥右衛門を手当てするため、お黒は人間の栗助から薬を買っていた。お黒も栗助もお互いのことを気に入っているが、それを口にはしない。狸御殿では、人間との結婚を望むきぬた姫が、狸吉郎との見合いを嫌って家出してしまい大騒ぎ。ひょんなことから狸御殿に紛れ込んだお黒は、顔がきぬた姫と瓜二つなことから、姫の身代わりとして狸吉郎と見合いをすることになってしまう。お見合いは成功、二人の仲はどんどん近づいていくが、そこへ人間に相手をされず意気消沈のきぬた姫が帰ってきた。
With the help of famous yakuza Jirocho, brave and quick tempered Eijiro takes revenge on the death of his close friend.