Yuki Fujimoto

参加作品

パ・ラパパンパン
Writer
鳴かず飛ばずのティーン向け小説家(松たか子)は困っていた。つい雰囲気に流されて、書き方も分からない「本格ミステリーを書く!」と宣言してしまったのだ。担当編集者(神木隆之介)は呆れながらも構想を尋ねると、どれも見事にアガサ・クリスティーの超有名なミステリーのパクリや犯人が一瞬で分かる設定。あれこれ修正すると作家は逆ギレする始末。仕方なく編集者は構想を手伝うことにする。作家は壮大なイメージだけは描いており、世間はクリスマスシーズンという思い付きから「クリスマス・キャロル」の世界を舞台にし、そこに登場する極悪非道の貸金業者・スクルージ(小日向文世)が殺されるというミステリーを考え始める。 やっと書き終えたと安心して寝ようとした瞬間、「彼は犯人じゃない!!!」と気づいてしまう。書き直しをしようと慌てて編集者に連絡を取ろうとしたその時、現実でも事件が起きる――。
居眠り磐音
Screenplay
Iwane Sakazaki returns to his homeland and gets caught in the middle of an incident that results in the tragic death of two of his best friends from childhood. He decides to leave his domain, parting with his fiancée Nao, and becomes a vagrant masterless samurai with nothing more to lose. Iwane drifts to Edo, filleting eels during the day and working as a bodyguard at night for Imazuya, a reputable money exchanger. He gradually wins the trust of the people around him because of his mellow nature, the chivalrous way he treats everyone with courtesy, and his skills of swords. One day, he learns that Imazuya is being targeted in a conspiracy to sabotage a new monetary system implemented by the government, and Iwane decides to protect the people who have given him support.
浮世の画家
Screenplay
物語の舞台は終戦から数年経った日本。 主人公は高名な初老の画家・小野益次(渡辺謙)。焼け跡から徐々に復興の姿を見せていく街で、広すぎる豪邸での隠居老人の一見平和な日常生活が描かれていく。ある日、長女・村上節子(広末涼子)が孫の一郎(寺田心)を連れて小野家にやって来る。 そんな中、次女・紀子(前田亜季)の見合いのことで、節子の口から思いもしないことが告げられる。「昨年、三宅家との縁談が急に打ち切られたのは、小野の過去のせいではないかと…」さらに今回の新しい縁談に向けて、何らかの手を打った方がいいと助言までされる。 「縁談が円滑に進まないのは、自らの過去に原因があるのではないか―」 戦争に加担した過去。同僚や師を裏切り、切り捨てた過去。語りたくない過去が確かにある。その事実を認識しながらも、強烈な自尊心が首をもたげる。自身の過去に何があったのか。 過去の記憶をたよりに、小野は昔の知り合いたちを訪ねていく。そこで周囲の自分への視線の変化に気づき始める…。