Asuka Ishii

参加作品

Bloodrome
Cinematography
A woman cuts her wrist.
苦役列車
Woman
時代は昭和後期(主人公の生年からの計算や劇中のカレンダーから1986年と思われる)。19歳の北町貫多は、日雇い労働で生計を立てている。貫多が幼少の折、彼の父親が性犯罪を犯したことで家庭は崩壊した。両親の離婚、数度の転校を繰り返すなかで鬱々とした青春時代を過ごす彼は将来への希望を失った。やがて中学校を卒業した彼は、母親からむしり取った金を手に家を飛び出し、港湾での荷役労働に従事することで一人暮らしを始める。日当の5500円は即座に酒代とソープランド代に消えていく。将来のために貯金するでもなく、月の家賃のため金を取り置くわけでもなく、部屋の追い立てを食らうことも一度や二度ではない。こうして貫多は、義務教育後の4年間を無為に過ごしていたのだった。
少林少女
中国・少林拳武術学校--三千日の修業を終えた少女が今まさにこの地を旅立とうとしていた。「日本で少林拳を広めたい」という願いを持つこの少女のことを老師たちを心配していた。それはこの少女の体には未知数の力を持つ気が潜んでいたから。それが闇の力に落ちることを恐れていたのだ...。彼女の名は、桜沢凛(柴咲コウ)。日本へと戻ってきた凛は、少林拳を世に広めるという自分の夢のために祖父が開いた懐かしの少林拳練功道場へと向かう。が、道場はすでに廃虚と化し、門下生も道場の閉鎖と共に散り散りに。道場がなぜ閉められることになったのか知りたい凛は兄弟子のところを訪ね歩き、自分の先生である岩井拳児(江口洋介)が町外れで中華食堂を営んでいることを知る。