On Set Dresser
ハロウィーンの夜、女子大学生のハーパーはルームメイトに誘われてパーティーに参加、盛り上がった男子たちと一緒に郊外のお化け屋敷で肝試しをすることになった。しょせんは子ども騙しと見くびっていたハーパーたち6人だったが、先へ進むにつれ、ここが何か異常な場所であることを気付かされる。出口も分からなくなった6人は、やがてひとり、またひとりと殺されていく。果たして彼らはここから脱出することができるのか……。
Set Dresser
時は1962年、ニューヨークの一流ナイトクラブ、コパカバーナで用心棒を務めるトニー・リップは、ガサツで無学だが、腕っぷしとハッタリで家族や周囲に頼りにされていた。ある日、トニーは、黒人ピアニストの運転手としてスカウトされる。彼の名前はドクター・シャーリー、カーネギーホールを住処とし、ホワイトハウスでも演奏したほどの天才は、なぜか差別の色濃い南部での演奏ツアーを目論んでいた。二人は、〈黒人用旅行ガイド=グリーンブック〉を頼りに、出発するのだが─。
Set Dresser
1980年代初頭からアメリカ各地で多発した銀行強盗事件の犯人であるフォレスト・タッカーは、15歳で初めて投獄されて以来、逮捕、脱獄を繰り返していた。彼は発砲もしなければ暴力も振るわないという風変わりなスタイルを貫き、粗暴な強盗のイメージとはほど遠い礼儀正しい老人だった。