幅広い交流と広範な知識に裏打ちされた審美眼で、文芸のみならず、相撲、政治などさまざまな分野での評論活動を行っている評論家&エッセイストの坪内祐三。
本作は週刊誌など多くの雑誌連載を持つ坪内祐三の代表作の一つで、「小説現代」で2007年から執筆をスタートし今なお連載を続け、昨年2014年に続編も刊行されたエッセイ「酒中日記」が原作。
人はどのように酒を飲み、友と何を語るかをテーマに、坪内本人が主演をつとめ、実際なじみにしている酒場をめぐり歩く。
新宿ゴールデン街の〈しん亭〉や文壇バー〈猫目〉、太宰治の小説のモデルになったママが営む文壇バー〈風紋〉、名高い文化人を多く顧客に持つ銀座の文壇バー〈ザボン〉、これらの由緒ある酒場を舞台に坪内が日頃交遊している文人たちとお酒を酌み交わし本音で語り明かす。
重松 清、都築響一、亀和田 武、杉作J太郎、中原昌也、康 芳夫、南 伸坊、中野 翠といった個性豊かな面々が集まり独自の談議に花を咲かせ、飾らない素顔を垣間見せる。