Minae Mayanagi

江戸時代から続く栃木県の伝統工芸・小砂焼の窯元に生まれた、向井虎(谷英明)。田舎町で骨をうずめたくないと考えていた彼は、高校を卒業するや親の反対を押し切って上京する。冒険小説家の夢をかなえようと賞に応募するも落選、食べるための肉体労働にも疲れ、15年ぶりに故郷に戻る。疎遠になっていた旧友や勘当を言い渡した父と再会するも、ぎくしゃくしてしまう虎。誰にも本音をさらけ出せずにいた彼は、ある親子と出会う。

無口で不器用な会社員の澤田には不妊症をきっかけにうつ病になった妻の存在があった。澤田はそんな妻を献身的に支えていたが、彼自身も次第に精神を病んでいく。そんな中、澤田の同僚として岸本という男が海外企業から転職してくる。澤田とは対照的に自信に満ち溢れた性格の岸本と親しくなるが、岸本の暴力性や猟奇的な一面を目の当たりにしてしまう。そんな岸本に恐怖感を覚える一方で、危険な魅力を放つ岸本のカリスマ性に徐々に魅せられていく。そして岸本から「もっと本能に忠実になれ」と吹き込まれ、心が揺れ動いていく澤田は、女性社員の美奈子と不倫の関係になってしまうが……。

Ayako belongs to a small theatre troupe, and she is drinking at a bar with her friend Miki. Then, her boyfriend Tatsuo, who she is on the verge of ditching, shows up uninvited. Socially inept Tetsuo ruins the mood, and he and punch-drunk Ayako proceed to vent their mutual discontent and hurl invectives at each other.