山田は、北陸の小さな街で、小さな塩辛工場で働き口を見つけ、社長から紹介された「ハイツムコリッタ」という古い安アパートで暮らし始める。無一文に近い状態でやってきた山田のささやかな楽しみは、風呂上がりの良く冷えた牛乳。そして、お米が買える給料日を心から待ち望んでいた。ある日、隣の部屋の住人・島田が風呂を貸してほしいと上がり込んできた日から、山田の静かな日々は一変する。できるだけ人と関わらず、ひっそりと生きたいと思っていた山田だったが、なぜだかハイツムコリッタの住人たちと関わりを持ってしまい…。少しずつ友情のような感情が芽生え始める山田と島田。そんな楽しい日々の中、ある日山田が北陸の町にやってきた「秘密」が、島田に知られてしまい―。
The Red Bridge (voice)
Everyone crosses the Red Bridge and yet no one likes him. One day, he falls into the deep valley.
1984年に結成されたバンド「たま」は、テレビ番組「三宅裕司のいかすバンド天国」で一躍注目を集め、1990年に「さよなら人類」でメジャーデビューを果たす。社会現象的な人気を集めるが、メンバーの脱退などを経て2003年に解散。時代や環境が変化していく中でもファンを魅了する音楽と、自分らしい生き方で表現し続ける石川浩司、知久寿焼、滝本晃司の姿を映し出す。