Mikio Kasai

参加作品

土と兵隊
いわゆる「国策映画」のひとつではあるが、ドキュメンタリータッチで制作された本作は、派手な戦闘場面もなく、部隊がひたすら移動する様を淡々と描いている。現在見ることができるのは、GHQに接収され後に返還されたものだが、オリジナルに比べ30分近く欠落している。第二分隊長の玉井伍長は十三名の部下とともに、輸送船に乗り込み上陸開始の時を待っていた。部下たちは緊張のあまり、上陸開始まで眠ることができずにいた。やがて輸送船が上陸、兵士たちは船を下りた。しかしその瞬間、敵の一掃射撃を受けてしまう。