Maki
千葉・木更津を舞台に、不器用ながらも懸命に生きる現代の若者たちの姿を描いた青春ドラマ。東京湾をわたるアクアラインができる少し前の1996年、千葉県木更津市は、東京からさほど遠くはないが近くもなく、活気は薄れてどこかどんよりとした空気が漂っている。そこに暮らす純、文次、城戸、真木の19歳の若者たちは、何をするでもなくただ日々を過ごしていた。純は中学時代からバンドを続けていたが、毎年夏に開催される「港まつり」での演奏が最後のライブになることが決まっていた。アクアライン完成も目前に迫り、街の空気にも徐々に変化が訪れる中で迎えた「港まつり」当日、ある事件が起こり……。