Kyohei Fujiwara

参加作品

日本一短い「母」への手紙
長野県のデザイン会社に勤める前原真紀と弟で大学生の宏は、建設会社勤務の父と共に3人暮らし。母親は18年前、家族を捨てて別の男のもとへ去ったのだった。そんな父は何一つ語らず、突然の心臓発作で亡くなる。真紀は自らの思いをワープロに打ちこんだが、偶然にもこの文章に宏が気づき、真紀に秘密で“日本一短い「母」への手紙”コンテストに応募してみることを思いつく。
Wの悲劇
三田静香は劇団「海」の研究生で、女優になるために努力を重ねる20歳の女性。そんな真摯な静香を公園で見初めた森口は元劇団員の26歳、今は不動産屋の社員をしている。静香は劇団の次回公演『Wの悲劇』の主役選考オーディションに臨むが、同期のかおりが役を射止め、静香は物語の冒頭でひとことだけ台詞のある端役を担当することになった。オーディションに落ちて落ち込む静香に、森口は俳優時代の心理的な苦悩を語る。そして、森口は、静香がスターになれなかったらという条件で結婚を申し込み、反対に静香が役者として成功した場合はサヨナラの意味も込めて楽屋に大きな花束を贈ることを約束する。