中年の刑事・深間には、いったん激怒すると見境なく暴力を振るってしまうという悪癖があった。かつてはその暴力を活かして街から暴力団を一掃した功労者と讃えられたこともあったが、度重なる不祥事に加え、大立ち回りで死者まで出してしまった責任を問われ、海外の治療施設へと送られることになる。数年後、治療半ばにして日本に呼び戻された深間は、見知った街の雰囲気が一変してしまったことに気づく。行きつけだった猥雑な店はなくなり、親しくしていた飲み仲間や、面倒をみていた不良たちの姿もない。一方、町内会のメンバーで結成された自警団は「安心・安全」のスローガンを掲げて高圧的な「パトロール」を繰り返している。一体、この街に何が起きているのか? 深間の中に、久しく忘れていた怒りの炎がゆらめき始める……。
Bai from Hong Kong takes a leisurely trip in Kaohsiung and meets a Japanese young man Hei there. Both are finding refuge in their own little world when the calmness of the water surface is shattered one day. They suddenly realise the world is not as large as they imagine; and their little world is not exactly that little.
Shingo
映画監督を目指す信吾の前に、大学時代の映画研究部の先輩で1年前に自ら命を断った川下が幽霊になって現れる。川下がよみがえった理由は、思いを寄せていた後輩の葵とセックスがしたいということだった。信吾は川下と一緒に、生前の川下が葵とセックスできる唯一のチャンスだった日にタイムスリップする。
降りしきる雨の中、森で彷徨った塔子は、四人の男女が暮らす家で目を覚ます。しかし、彼らは何かが不自然だった。野外にあるドラム缶風呂の炊き方や、渓流での洗濯などを学ぶ中で、どこかから食物を調達し、自給自足の生活をしている彼らとの暮らしにも馴染んでいく塔子だったが、そんな時、不思議なことが起こり始める。
Junior
大学生の愛香(神宮寺ナオ)は、夏休みを利用し地元に帰省する。スタイル抜群の愛香だが実は生まれつき陰毛が生えず未だ男性経験はなかった。地元での夏祭りに友人、はるな・奈々・朋世らと祭りを堪能していると、境内の裏で四人が《姉御》と呼ぶ高校の先輩が、男とセックスしているのを目撃する。家に帰った四人は興奮のあまり浴衣を脱ぐが、そこに愛香の妹が現れ、パンツがダサイ! と指摘され、実は全員処女であることが判明するのだが…