身分は曖昧。昇進も関係なし。培った刑事の勘と人脈を武器に再雇用警察官・安治川が難事件に挑む! 定年退職した安治川信繁(高橋英樹)は、再雇用警察官として、行方不明者が自発的か否か選別する、神奈川県警生活安全部・消息対応室にいる。そこは県警から左遷された室長・芝隆之(石黒賢)、新月良美(本仮屋ユイカ)が在籍。主な仕事は行方不明者リストのデータ化、部屋は元倉庫という地味な部署だ。 新たに行方不明者届が提出されたのは、川崎市内に店を構えるイタリアンシェフ池ノ上祥一(金山一彦)。だが“一般行方不明者”かに思えた祥一の失踪は、やがて思わぬ方向へと発展。なんと店近くで発見された撲殺体の手に、祥一の店の名刺が…。安治川は早速聞き込みに回るが、畑靖史(佐戸井けん太)、八木紀佐子(床嶋佳子)ら店を解雇された元従業員が口にしたのは、祥一ではなく妻・美世(遊井亮子)への不満ばかりで――。