Sayoko
国田信吉は大学を出て、今はドサまわりの山村民之助一座で座付作家となっている。信吉の芝居は大入満員となり座長は喜ぶが、信吉に新解釈の新しい演し物をと熱く語られ、座員全員で女を求めて稽古を抜け出してしまう。座長には二人の娘がおり、姉の千鳥は一座の二枚目俳優の妻、妹の千草は信吉に想いを寄せていた。信吉は姉妹ともに肉体関係を持ち、人妻である千鳥と結婚したいと言い出す。信吉は千鳥の夫である栄三郎と離婚してもらうための話し合いをセッティング。栄三郎は一座には信吉と千鳥が必要だから自分は身を引くと告げるのだった。