Henri Ishii

参加作品

an adolescent
Executive Producer
小さな田舎町の警官・友川は、モラルを欠いた男。知的障害を持つ助政をからかったり、人妻と情事を楽しんだりしながら無駄な日々を送っている。ある日、彼は15歳の少女・陽子と肉体関係を結び、恋に落ちる。ところが、彼女は助政の妹で、友川の背中に比翼の鳥の刺青を彫った昌三の孫、しかも友川のかつての恋人だった幸枝の娘だったのだ。しかし、ふたりの純愛に常識は通用しない。ふたりは逢瀬を重ね、本気で愛し合うようになっていく。だが、そんな彼らの幸せな日々はそう長くは続かなかった。友川と陽子のセックスを覗いた助政が、ショックで煙突から飛び降りたことがきっかけとなり、ふたりの関係が町の人々に知られ、白い目で見られるようになってしまったのだ。そんな中、陽子は昌三に自分の背中に比翼の鳥の雌を彫って欲しいと頼む。比翼の鳥は、中国の古い言い伝えで男女の深い絆を意味していた。果たして、老体の昌三は最後の力を振り絞り、友川に手伝わせ見事な刺青を彫り上げる。そして昌三の死後、友川は陽子と助政と共に町を出て行くのだった。