Director
昭和の面影を残すジャズBAR「A-TRAIN」。ピアノとサックスがリハーサル中の開店直前の店内。常連客の梅田茂一郎が現われ、お決まりのカウンターの“指定席”に腰を下ろす。やがて、ジャズ・クラブの演奏に惹かれるように、ひとり、またひとりと客が集まってくる。恋人の志賀を待つ洋子は、ある決意を胸に秘めていた。現役を引退した元検事の平松は、大好きなジャズと酒に酔いしれる。銀行の支店長を辞め、新しい店のオープンに意欲を燃やすニューハーフのベティ。そして、店の従業員たちもまた、それぞれに悩みや不安を抱え日々を送っていた…。