専業主婦の小石蓮は、夫・小石輝男の不倫を疑っていた。ある日、休日出勤すると言って外出した輝男を、不倫現場に乗り込む覚悟で尾行した蓮。しかし、輝男の行き先は会社でもホテルでもなく、病院だった。いぶかしく思う蓮は、主治医から輝男が「不倫ウイルス」に感染しているとの説明を受ける。日本には古来「浮気の虫」という言葉があるが、最新の研究では、不倫や浮気は不倫ウイルスに感染したことによる病気の症状だったことが明らかになったのだ。不倫は病気のせいだと言われるも納得がいかず、夫が本当に自分を愛しているのか疑心暗鬼に陥る蓮。一方、妻への愛を証明しようと右往左往する輝男は、不倫ウイルスを次々と他人に感染させてしまい……。