Hidaka Yasunori
戦争で亡くなった画学生の作品を集めた
小さな美術館、「無言館」。
「無言館」設立のために全国を駆け巡ったある男の物語。 太平洋戦争に出征する直前まで絵を描き続けた戦没画学生。
「あと10分、あと5分でいいから描かせてくれ・・・」
ある者は故郷にあるただの畦道を――。
ある者は夢に描いた家族の団らんの絵を――。
ある者は愛する女性を―――。
画学生たちは許される時間の中でひたすら描き続けた・・・。 主人公・窪島はそんな画学生たち作品を展示する「無言館」の開館にむけて立ち上がる。
そして、ラスト、窪島の前には感動の奇跡が待っていた―――。