Kiminari Matsumoto

参加作品

禁断の恋
アパレルメーカー「LOVE&HATE」のデザイナーである水木律は、NY留学からの帰国当日に社長の息子二人との同居を言い渡される。社長から内密に、突然引きこもりになってしまった高校生の長男・翔の様子を見て話を聞いてやってくれと頼まれた律は、翔を心配しながらも以前から親しかった兄弟達に会えるのを楽しみに彼らの家を訪ねた。弟の遼は律との再会を心から喜んだが、翔は心を閉ざしたままだった。翔の変貌ぶりに律は衝撃を受ける。留学前、翔と律は密かに愛しあっていたのだ。翔を立ち直らせようと必死で努力する律。しかし、彼の気付かぬところで、悪意に満ちた裏切りが仕掛けられていた。
その男、凶暴につき
Sakai
首都圏にある某都市に住む男、我妻諒介は犯罪者を追い詰めるためには暴力の行使も辞さない凶暴な刑事。その行き過ぎた捜査と粗暴な性格から、勤務する港南警察署内[3]でも危険人物として敬遠されていた。警察という組織にあって浮いた存在の我妻だったが、自身を理解してくれる数少ない同僚と他愛もない冗談を言い、ある時は酒を酌み交わし、完全な孤立は辛うじて免れていた。 そんなある日、港で麻薬売人の惨殺死体が発見される。我妻は新人の菊池を引き連れ事件の捜査を開始し、容疑者への殴る蹴るの暴行すら厭わない強硬な手段で次々と犯行グループの全貌を暴いていく。そして、覚醒剤を密売する組織の首謀者として暗躍する実業家の仁藤、その手下で殺し屋の清弘の存在をつきとめた。だがその中で我妻は、あってはならない驚愕の事実にも辿り着いてしまうのだった。