Assistant Property Master
ニューヨークとニュージャージー州を結ぶ海底トンネルで、ある日の夕刻、危険な産業廃棄物を満載したトラックに暴走車が激突し、トンネル内は一瞬にして炎に包まれる。大勢の死傷者が出る中、現場に居合わせたタクシードライバーで元EMS隊長だったラトゥーラは、閉じ込められた人々を救出すべく、現場のEMS隊の隊長と話をつけようとするが、かつてEMS隊に所属していた時期に死者を出した経緯もあるラトゥーラは相手にされない。しかし、諦めきれないラトゥーラは副隊長のフランクと相談し、その海底トンネルの換気口からの進入をこころみる。
Greensman
リサ・ウォーカーは重役に抜擢され、将来を嘱望されるビジネス・ウーマン。仕事中毒なほど仕事熱心な彼女は、しかし心にはいつも孤独な影があった。そんな彼女のもとにただ1人の身内であった男性の訃報が届いた人生最悪の日の朝、オフィスに突然、差出人不明の美しい花束が届いた。気になった彼女がその差出人を捜し出すと、その人物は悲しげな彼女の姿を偶然見かけたという花の配達人の青年。そんな事がきっかけで2人は付き合い始め、リサは次第に彼に魅かれてゆくが…
Set Dresser
マンハッタンのミッションスクールに通うジムたちは、バスケットボールに夢中な無垢な不良少年であったが、教師である神父にいじめられたのをきっかけにドラッグを始めてしまい、やがて退学、泥棒、ホームレス、果ては殺人と、彼らを破滅の道へと招いていく…。 ジム・キャロルの実体験にもとづく全米ベストセラー青春文学『マンハッタン少年日記』の映画化。レオナルド・ディカプリオが堕ちていく純粋な少年を迫真の演技で体現している。全体的に乾いたシンプルな演出が施されており、ウェットなセンチメンタルになることを巧みに避けているのが、逆に悲劇のリアリティを高めている。共演もマーク・ウォールバーグなど、後にブレイクした若手俳優が多数出演。(的田也寸志)