安楽椅子探偵 ON AIR (2006)
ジャンル :
上映時間 : 1時間 45分
演出 : Akira Uchikata
シノプシス
自称霊能力者・化野ルナは、迷宮入りになった怪事件を霊視で解決しようとするが、当然ながらそれは不可能だった。切羽詰ってしまったルナは、「困ったときに吹くと一度だけ助けてくれる」という笛を吹いた。それにより、ルナは霊視で難事件を解決した本物の霊能力者として世界中に名前が知れ渡っていた。
ある日、ルナは知人のテレビ番組のプロデューサーから、テレビ番組「金曜ON AIR」で、失踪していた女子大生・三条みやびの行方を霊視するように依頼される。口からでまかせで適当な手がかりを「霊視」するルナだったが、ルナが適当にしゃべったことが次々に的中し、ついにはトランクに詰められた三条みやびの死体が発見される。
番組スタッフはルナに犯人像についての霊視を依頼するが、もちろんそんなことが可能なわけではなく、ルナは困り果ててしまう。ルナはプロデューサーに、かつての迷宮入り事件の解決は、笛を吹いた後に現われた謎の男が全て推理したものであり、それが何故か自分が解決していた事になっていた……と真実を打ち明けるのだが、プロデューサーは全く取り合ってくれない。
その後、自宅で殺害されたルナが発見され、彼女が霊視内容を記したノートのページが犯人に持ち去られたことが判明する。警察の捜査の結果、かつて三条みやびは『非合法デートクラブ』の会員であり、その関係で今は「金曜ON AIR」の司会者・西大路隼人の愛人になっていたことが判る。2人が密会していたマンションには、みやびの服や荷物などが残されていた。
警察がスタジオに乗り込み、西大路隼人を重要参考人として捕まえようとする場面を、「金曜ON AIR」のディレクターは生番組として放送を続けてしまう。追い詰められた西大路隼人は、スタジオに置いてあったルナの笛を手に取り吹き鳴らした。