Director
運命の分岐点は疫病が世界を覆いオリンピックがなくなった2020年だった……。芥川賞作家書き下ろし。高橋一生がさまざまな「人生」をたどり、人類の歴史を走り抜ける! <ストーリー>
空っぽの劇場。ひとりの男が現われる。彼の名は“Genius lul-lul(GL)”(高橋一生)。今は2730年、彼は710年間沈黙を貫いてきた。つまり2020年から。GLは過去と未来を行き来しながら、自分は何度も生まれ直し、自身の記憶をたぐり寄せているという。
最も古い記憶は、紀元前10万年。この時から彼には、人類がたどってはいけない悲惨な未来が見えていた。GLは「外すための予言」の絵を洞窟の壁に描き残し、ブロックを積み上げる。第2次大戦中の日本、1980年のアフリカ、さらに遠い未来をGLは旅する。
そして2020年、東京オリンピックが中止となったパブリック・ビューイング会場でAI、人工知能がGLに似せてつくった最強人間と彼は対峙する。GLが700年以上沈黙することになった理由は?彼が積み上げていくブロックは何を示唆しているのか!?
Distribution company president
依頼者たちに代わって謝ることで、彼らが抱える多種多彩なトラブルを収束する東京謝罪センター所長、黒島譲(阿部サダヲ)。ヤクザの車と追突事故を起こし、法外な賠償金の支払いを迫られていた帰国子女・典子(井上真央)は、彼に助けられたのがきっかけでセンターのアシスタントとなる。二人は、セクハラで窮地に陥った下着メーカー社員の沼田(岡田将生)、あるエキストラの起用で外交問題を起こしてしまった映画プロデューサー・和田(荒川良々)など、さまざまな顧客に降り掛かる問題を謝罪で解決していく。
Matsui
A 48-year-old company chief, Yukihiro Fujiyama (Koji Yakusho) goes to a hospital. There he discovered that he has got terminal lung cancer and will die within half a year. He declines any treatment and decides to go to see some people he has not met for years, to write farewell letters to his family, relatives and friends...
Suga
映画賞を総ナメした「ラヂオの時間」から4年ぶりとなる、三谷幸喜監督待望の第2作。自らの家造り体験をもとに、次から次へと起こるドタバタ騒動をコミカルにつづる。お酒落なマイホームを夢見る若夫婦。新進気鋭のインテリア・デザイナーに設計を依頼するまでは良かったが、施工は妻の父親で頑固な大工が行うこととなり、正反対の性格であるふたりは対立を繰り返し、遂には想像を絶するトラブルが夫婦に襲い掛かる。はたして理想の新居は完成するのだろうか?