Yoshikatsu Fujiki

人間型ロボット・レイバーの衰退を受け、ついに解隊が現実味を帯びてきた警視庁特車二課パトレイバー中隊。ある日、テロ集団が自衛隊のへリコプターを奪い去るという事件が発生する。しかも、奪われたのは機関砲、空対地ロケット、ミサイルをフル装備した上に、熱工学迷彩仕様で背景と同化ことができる最新鋭の改グレイゴーストことAH-88J2だった。都民を人質にするかのように、東京都庁やレインボーブリッジが破壊され、特車二課はパトレイバー・イングラムを稼働させる。

敗戦から十数年。占領軍統治下の混迷を抜け、国際社会への復帰をめざし高度経済成長を続けるもう一つの日本。しかしスラム化した首都での凶悪犯罪が激増。武装する反政府勢力により首都圏治安警察機構との武力衝突が相次いだ。治安の番人として強化服と重火器で完全武装する、“ケルベロス”というその精鋭集団は、ゲリラを徹底的に排除してゆくのだった。

暴力団の内部抗争に巻き込まれ、6歳の時に、目の前で親を殺された少女・一光は、“黒の天使”と呼ばれた女ヒットマン魔世に助けられ、アメリカへ逃亡する。そこで銃と格闘技の腕を磨いた一光は美しく成長して、もう一人の“黒の天使”となり、復讐を心に秘め東京へ舞い戻ってきた。やがて一光は、自分の父の跡目を継いで今や黒社会を牛耳る野木に敢然と立ち向かう。

Detective Kouichi Todome head of the elite Kerberos police squad escapes after the unit is marked for destruction by the government. Three years later, Inui, a member of the squad, is released from prison with one goal: to find his former master. But the trail to Todome is a twisted one, and when Inui finally finds Todome, he realizes that instead of following his own path, Todome was following the orders of another.