Ichiro Mikami

参加作品

ダンスウィズミー
Shizuka's Boss
一流商社に勤務する鈴木静香(三吉彩花)は、曲が流れた途端に歌って踊らずにはいられなくなるという催眠を催眠術師にかけられる。翌日から静香は、テレビから流れる音、携帯電話の着信音、駅の発車メロディーなど、ちまたにあふれる音楽に体が勝手に反応してしまう。なんとか術を解いてもらおうとするが、催眠術師はどこにもいなかった。
ホワイトリリー
Nojiri
女流陶芸家・乾登紀子とその住み込みの弟子となった結城はるか。はるかは登紀子を一途に慕い、師匠と弟子という関係を超えて、特別な愛情を抱いていた。ところが登紀子は男遊びが激しく、毎日のように男をアトリエ兼自宅に連れ込んでいた。しかし男では満足できず、男が帰った後、必ずはるかの体を求めてくるのだった。そんな登紀子のワガママにも、彼女と体を重ねることに悦びを感じてしまうはるか。そんなある日、登紀子が有名な陶芸家の息子・悟を新たな弟子として迎え入れたことで、はるかと登紀子の関係は大きく狂い始めるのだったが…
僕達急行 A列車で行こう
大手不動産会社の社員・小町圭と、下町の鉄工場の二代目・小玉健太は、ともに鉄道をこよなく愛する青年同士。よく同じ電車内に乗り合わせるのが縁で知り合った2人は、すっかり意気投合。やがて小町は急に九州支店へ配属されることになり、上司は言いにくそうに転勤の話を伝えるが、小町はこれで九州の列車にいろいろ乗れると、むしろ大喜び。失恋して傷心を癒やすべく九州へやって来た小玉を、小町は早速、列車旅行に連れ出す。
サマータイムマシン・ブルース
The Theatre Maneger
夏休み中のとある大学のグラウンド。炎天下の中、「SF研究会」の男子学生が野球をしている。ピッチャー小泉(川岡大次郎)大暴投、空振りする甲本(瑛太)。新見(与座嘉秋)はボテボテのゴロをトンネル。代わったピッチャー石松(ムロツヨシ)は、力強い投球でバッター曽我(永野宗典)にデッドボール。そんなユルい風景をカメラクラブの女性部員・伊藤(真木よう子)が写真に収めている。いつもと同じ、夏のけだるい一日。SF研の部室には様々なオモチャやゲーム、石松があちこちから集めてきたガラクタが所狭しと置かれている。みなSFの研究などせずに、クーラーのある部室で涼みながら、だらりと夏休みを過ごしているのだった。その奥にはカメラクラブの暗室があり、もう一人の女性部員・柴田(上野樹里)は来月のグループ展に向けて、SF研の顧問で大学助手の保積(佐々木蔵之介)の顔のアップを撮影している。5人は運動のあと、各自マイ洗面器を持っていつもの銭湯へ。すると新見が突然、愛用の「ヴィダルサスーンがない!」と騒ぎ出す。誰が取ったのか結局分からず、風呂を出てからもフテ腐れたまま。石松は皆と別れて薬局の前に置かれたマスコット「ギンギン」を部室に持ってきてしまう。甲本も「ちょっと寄る所あるから」と告げ、映画館で前売券を2枚買う。実は柴田に密かに想いを寄せていて、映画に誘おうと思っているのだった。ところが部室に帰ってくると、なぜか皆が騒いでいる。「洗面器、持ってるじゃないですか!」と曽我。「お前やっぱ盛り上げるなあ」と新見。伊藤や柴田も「初めて見るよねえ」「本当にやるんだ」と興味深げ。甲本は何のことだかワケが分からない。と、曽我が「こうやればいいじゃないですか?」と手を振った勢いでアイスがすっぽ抜け、その連鎖反応で新見が持っていたコーラがクーラーのリモコンにこぼれてしまう。なんだか不思議な一日は、サイアクな事故で終わろうとしていた。翌日の昼下がり。クーラーが使えなくなり、リモコンの修理を顧問の保積に頼むが、直すどころか壊してしまう。甲本は柴田を映画に誘うが「昨日言ってた彼女に悪いからいいよ」と断わられてしまう。甲本には彼女はいないし、昨日の騒ぎの理由も結局なんだか分からない。