毎日魚を見つめ、その絵を描き、食べ続けても飽きないほど魚が大好きな小学生の“ミー坊”。わが子が少々変わっていることを父親が心配する一方で、母親は彼を温かく見守り応援している。高校生になっても相変わらず魚に夢中なミー坊は、町の不良とも仲が良く、いつの間にか周囲の人々の中心にいるのだった。やがて、一人暮らしを始めたミー坊(のん)はさまざまな出会いを経験し、自分だけが進むことのできるただ一つの道を突き進んでいく。
If actresses Hirosue Ryoko, Igawa Haruka and Saito Yuki chose different paths at the turning point in their lives, what kind of life would they be leading?
Yurika/Kyoko
東京の公園を訪れては家族写真を撮り続けている大学生の光司(三浦春馬)は、幼い頃に亡くした母親の影響でカメラマンを目指していた。ある日、一人の男性から「いつも娘を連れてあちこちの公園を散歩している彼女を尾行して、写真を撮って欲しい」という突然の依頼が舞い込む。依頼主である歯科医の初島(高橋洋)の態度に光司は迷いを感じながらも、なかば強制されるように依頼を受ける。光司の家には、親友で同居人のヒロ(染谷将太)がおり、彼にだけはこの依頼内容の話をしようとするが、どこか気がとがめて全てを話す気にはなれない。ヒロは、光司の幼なじみの富永(榮倉奈々)の元カレだった。富永は元気な笑顔が魅力の溌溂とした性格で、ヒロと別れてからも光司のバイト先、ゲイのマスター(宇梶剛士)が営むカフェバーを訪れ、食べ物やDVDを持参しては家に出入りしている。マスターはゲイを承知でプロポーズしてきた女性と結婚をしたが、その妻を病気で亡くしていた。カフェバーには光司の義理の姉・美咲(小西真奈美)も足しげく通ってくる。富永は、親の再婚で兄弟になった光司と美咲を楽しそうに眺めながら、今日も酒を片手に大好きなゾンビ映画のことを語るのだった。「潮風公園、よろしく」という初島からのメールが届き、光司は重い腰をあげて公園へと出かける。そこには、百合香(井川遥)がいた。彼女が娘と一緒に東京の様々な公園を散歩する写真を撮るうち、光司は次第に記憶の中の大切な人の面影と百合香を重ね合わせるようになっていく。そんな中、母が倒れたという報せを受け、光司と美咲は両親が住む大島へと向かう。その夜、美咲と光司は二人きりで話をする。百合香のことを語り始めた光司だったが、逆に美咲に富永のことを問われ、光司は戸惑う。やがて、富永の心の中にある深い悲しみ、美咲が心の中にしまってきた切実な愛情、言葉を交わしたこともない百合香の眼差しに触れながら、光司の心は次第に変わり始めていく……。
Four short films based on ghost stories written by award winning modern Japanese writers.
Yuri Igawa
北見俊介(豊川悦司)はかつて売れっ子カメラマンとして知られていたが、今は仕事もなく、怠惰な日々を送っていた。女性に甘く、気ままに生きるダメ亭主を支えるのは、大の健康マニアの妻さくら(薬師丸ひろ子)。文句を言いながらも何くれとなく夫の世話を焼いていた。ある日、友達との箱根旅行を間際に控えて準備であたふたするさくらに、軽口を叩く俊介。そんな夫にさくらは、“子供を作る気がないなら、別れて”と悲しそうに告げる。いつもと違う妻の態度に、何とかその場を取り繕う俊介だったが、2人の関係は以前とは微妙に変わっていた。さくらが出掛けた後、オーディション用の写真撮影にやってきた女優志願の蘭子(水川あさみ)といい雰囲気になる俊介。だが、そこへたまたまさくらが戻ってきて、ついに愛想を尽かされてしまう。そのまま旅行から戻ってこないさくら。最初は独身生活を楽しんでいた俊介だったが、次第に妻のいない生活に苛立ちを覚え始める。近所で洋品店を営むユリ(井川遙)を飲みに誘っても、さくらのことが気になり、出掛けられない始末。そんな俊介を心配そうに見守るのは助手の誠(浜田岳)とオカマの文太(石橋蓮司)。さくらを訪ねてきた青年、西田(城田優)のことを気にしていると、突然さくらが帰宅。だが、“一年前から好きな人がいる”と告白、離婚記念の写真を撮って欲しいと言い出す。一年ぶりにカメラを手にとり、写真を撮り始める俊介。“ねえ、写真撮ってよ。”一年前の沖縄旅行で言われた言葉を思い出す俊介。喧嘩もしたが、穏やかで楽しかった夫婦生活は、どこでどうなってしまったのか……?愛して結婚したはずなのに、いつの間にか素直になれなくなっていた生活。いなくなって初めて、さくらの存在の大きさに気付く俊介。戻ってきたさくらに初めて自分の想いを口にする。取り戻せない時間の中、2人は抱きしめ合う……。
Ritsuko Torikai
八月下旬。山あいの小さな村から村の唯一の医師・伊野(笑福亭鶴瓶)が失踪した。伊野は数年前、長く無医村だったこの地に着任し、様々な病を一手に引き受けて村人たちから絶大な信頼を受けていた。すぐにベテラン刑事二人が捜査を進めるが、伊野の生い立ちを知る者は村の中に一人もいなかった……。遡ること約2ヶ月前。東京の医大を出たばかりの相馬(瑛太)が研修医として赴任してくる。看護師の大竹(余貴美子)と一緒に診療所を切り回しているのは伊野という中年医師。最初は慣れない僻地医療のやり方に困惑していた相馬だったが、伊野と共に働くうち次第に都会では味わったことのない充実感を覚え始める。そんなある日、鳥飼かづ子(八千草薫)という未亡人が倒れ、伊野が診療する。胃痛持ちの彼女は長らく診療所を避けてきたが、都会で医師として勤務する末娘・りつ子(井川遥)の手を煩わせたくないがため、次第に伊野に心を開いていった。八月中旬。伊野は夜になると診療所を抜け出し、点滴を持ってかづ子の家を訪れるようになっていた。ある晩、玄関で伊野を見送ったかづ子はひどい吐き気でうずくまってしまう。駆け戻って背中をさする伊野に、かづ子は娘が来るので何とかしてほしいと必死に訴えた。八月下旬。帰省しているりつ子が診療所を訪ねてきた。胃潰瘍にしては症状が長引きすぎではないか、と問い質すりつ子に伊野は懸命な説明を試みる。やがて自分なりに納得した彼女は非礼を詫び、来年の今頃まで帰ってこられないので、母をお願いしますと頭を下げた。すると伊野は突然、原付バイクに飛び乗って診療所を後にし、そのまま彼は二度と戻らなかった……。九月初旬。刑事たちは、まだ伊野の消息を追っている。診療所は閉鎖、相馬も次の赴任先へと去っていった。かづ子は、りつ子が勤める病院に入院しているが、娘はまだ母親に本当の病名を告げられないでいる。その頃、伊野はある場所に向かっていた……。
Follows the life of an Office Lady who gets through her tedious work days by dreaming of a legendary soup and soup chef she's heard of. She decides to go in search of it.
Kaneko
井の頭線沿線の二階建て一軒家に暮らす佐々木一家は、それぞれに秘密を抱えていた。健康機器メーカーで働く佐々木竜平(香川照之)は、より安い賃金で働く中国人労働者のために、会社を解雇される。翌日以降も同じようにスーツ姿で家を出る彼は、ハローワークで職を探すが、良い条件の仕事はなかなか見つからない。そんな折、高校の同級生だった黒須(津田寛治)と偶然に公園で再会し、同じ失業者として意気投合するものの、黒須夫妻は中学生の一人娘を残して自殺する。そのことを知った竜平は、ショッピング・モールの清掃員の職に就く。それでも、会社を解雇されたことは今も家族に言い出せないままであった。
Naomi Otomo
東城大学医学部付属病院には「チーム・バチスタ」と呼ばれる7人の精鋭達が成功率100%を誇る功績でバチスタ手術を行っていた。しかしその「チーム・バチスタ」のバチスタ手術が3例立て続けに術中死する事態が発生。特別愁訴外来勤務の心療内科医・田口は院長の高階の依頼で一連の術死の調査を任されることになる。
Etsuko Aoki
A 48-year-old company chief, Yukihiro Fujiyama (Koji Yakusho) goes to a hospital. There he discovered that he has got terminal lung cancer and will die within half a year. He declines any treatment and decides to go to see some people he has not met for years, to write farewell letters to his family, relatives and friends...
Gekkouin
時は江戸幕府7代将軍家継の時代、天下泰平のこの時代にも、幕府内部では熾烈な権力争いがおこなわれていた。2代にわたり将軍家に仕えて権勢を誇る側用人間部詮房と老中たちの対立が表面化し、一方大奥でも先代将軍家宣の正室天英院と側室で家継の生母である月光院の対立が激しさを増していた。大奥総取締に就任した絵島は月光院の信任を得ており、その働きぶりは大奥で評判となるが、同時に月光院と対立する天英院派の反発を買うことになる。彼らは老中たちと手を組み、間部と月光院の排斥を画策していた。そんな折、寺社詣の帰り道に歌舞伎観劇で、看板役者生島新五郎と出会い惹かれるが、やがて彼らは江戸の大火を契機とした巨大な陰謀に巻き込まれていく。
Harumi Mishima
3年前の事故が原因で両目の視力を失くし、実の父親も病気で亡くしたミチル(田中麗奈)。世間から取り残されたように1人静かに暮らしていたある日、ミチルの家の近くにある駅のホームで殺人事件が起こる。やがて、容疑者の青年アキヒロ(チェン・ボーリン)がミチルの家に逃げ込み、奇妙な同居生活が始まってしまい……。
Kyoko Togakure
Newspaper correspondent Kyoko Togakure visits a nursing home in the outskirts of Tokyo. She finds the dead body of a resident. It was an apparent suicide. He's holding a piece of paper with the mystifying word "Death Water" written on it. Nearby are blood-stained scissors, and his eyes are squashed. She has no idea that this death is just the beginning of a horrendous nightmare.
Misuzo
クリスマスイブの夜、不倫関係を清算し、泣きながらホテルのエレベーターに乗り込む美寿々(井川遥)。エレベーターボーイで中国人研修生・李冬冬(阿部力)が彼女の顔を心配そうに覗き込んだとき、東京中のイルミネーションが消えはじめエレベーターも急停止した。
Eiko Tejima
Near the slopes of Mount Fuji, there is a so called suicide forest, an infamous place where people who are tires of living have their last breath of air. The four different stories of this film all revolve around this place.
Hosted by veteran comedian Tamori, "Bizarre Tales 2003 Fall Special" presents five tales. 1. *Kagi (The Key) - starring Eguchi Yosuke. 2. Perfect Couple - starring Yada Akiko. 3. Toosugita Otoko (The Man Who Was Too Far Away) - starring Nakamura Shido. 4. Meiro (The Maze)- starring Tanihara Shosuke. 5. Kage ga Omonaru Toki (When Shadows Accumulate) - starring Yashima Norito. * Adapted from a novel by Tsutsui Yasutaka.
Japanese film directed by Jinsei Tsuji
Yuki
東京の空の下。6人の女の子の物語。台湾からの留学生は、絵のモデルをしながら日本語を勉強している。好きな人が日本人だから。美大生のコは、デッサンモデルの豊かなバストを見て、自分の小さな胸のことで悩み始める。留学生と同じアパートの隣に住む売れないモデルは、いつもメガネをかけてオーディションとティッシュ配りの毎日。流行らない喫茶店のウェイトレスは、マスターと雑談をしている。ランジェリーパブで働く小説家志望のヨーコと美容師見習いのユキ。6人それぞれの日々が淡々と過ぎてゆく。
Haruka
盲導犬のシローが神様のはからいで、死んだばかりの男の肉体を借りて人間に。シローは、子犬の頃にかわいがってくれたハルカと念願の再会を果たす。やがて2人は恋に落ちるが、素姓を隠すシローは苦悩するように。
Japanese film directed by Jinsei Tsuji.