Kintarô Yamamoto

新婚一週間目に夫が消えた! 生きているなら証言して! 連続殺人を包む謎の霧! 鍵を握る三人の女! ! 広告社に勤める憲一は、新婚7日目に金沢へ出張、そのまま消息を絶った。妻の禎子は金沢へ出掛け、単身捜査に乗り出すが、手がかりはつかめなかった。やがて憲一が広告社に勤める前に、巡査の風紀係だったことが判明し、事件はそれに絡んでいる模様。そして意外な事実が明るみになってくる。野村芳太郎監督が、北陸を舞台に人間の孤独と悲しさをスリリングに描いた傑作。

A budding gangster enthralls a freeloading young woman, soon taking advantage of her knack for hitch-hiking to rob middle-class, middle-aged men.

A young man runs a scam selling pigeons that always return to his home. He falls under the wing of Kyoko, an older student whose heart is touched after Masuo sells his pigeons to her. However, after his scam is revealed, can these feelings truly remain the same?

The story follows a university student who moves into an apartment building and becomes involved with a waitress. The landlord then attempts to evict the tenants and sell the building through illicit means.

田舎出身の佐竹茂吉は、社長の親友の娘で上流階級育ちの妙子と結婚した。妙子は一等車での旅行や野球観戦などで遊び回り、茂吉は妙子の嫌いなタバコ「朝日」を吸い、出かけるときは三等車に乗り、酔って帰ってはお茶漬けを食べていた。茂吉と妙子の溝は深まるばかり。妙子が同級生の住む神戸へ旅行している間に、茂吉の海外出張が決まり、妙子に連絡がつかないまま茂吉は日本を発ってしまう。

結婚にあまり興味のない娘と、そんな娘に早く結婚してほしいと気を揉む家族を中心にさりげない日常をユーモアを織り交ぜ淡々と細やかに描く感動作。敗戦後わずか6年の作品とは思えないモダンな息づかいには驚かずにはいられない。北鎌倉に住む間宮家では適齢期を過ぎた娘紀子の結婚が何より気がかり。当の紀子は大手の会社で秘書として働き、いまだのんきに独身生活を楽しんでいる風だった。やがて、そんな紀子に縁談話が立て続けに舞い込むのだったが……。 　巨匠・小津安二郎監督を代表する傑作の1本。

When a family has to relocate due to the war, they are ostracized by their new community.

Two journalists and their lovers share an uncertain future.

鎌倉で一人娘の紀子と2人で暮らす大学教授の曽宮周吉。妻を早くに亡くしたこともあり、紀子は27歳になる今でも父を置いてよそへ嫁ごうとはしなかった。周吉の実妹・田口まさは、そんな2人が気が気でなく、何かと世話を焼いていた。いつまでも渋る紀子を結婚させるため、周吉はついにある決断をするのだった。