若きナショナリストの山口、市川、小菅の幼馴染み3人は東条英機版ネオナチともいうべき結社“ネオ・トージョー”を立ち上げ、特注の白い戦闘服をまとう。その出で立ちで、自分たちの育った街・渋谷から汚いゴミを一掃しようと、日々街中で半端な不良どもを狩っていた。そんな彼らは、右翼系の政治結社・青修同盟の会長・青田に一目置かれ、何かと世話をしてもらうようになる。ある日、山口ら3人は不良外人が堂々とドラッグを捌いているクラブを襲撃する。だが、その店は青修同盟と対立する暴力団が経営していた。それが発端で抗争が始まり、山口たちは巻き込まれていく。
総合商社で働くことになった秋子は、同じ時期に警備員として入社した富士丸から好意を寄せられる。しかし彼には、殺人を犯したものの精神鑑定の結果から無罪となった過去があった。そんな富士丸からのストーカー行為に秋子が悩む中、彼は徐々に恐ろしい本性を現していく。
Kentarô Ômori
商社マンの後妻に迎えられた知子は、先妻の娘の家庭教師、健太郎と廃工場で関係を結んだ。そこは、最近ホステスが暴漢され殺害された場所だ。そこへ、スーパーマーケットの主任、宏と店員の文代がやって来て絡み始めた。文代は恍惚の表情で「首を絞めて」と宏に哀願する。絶頂とともに宏の指に力がはいり、果てたときには、文代は息絶えていた。目撃していた知子と健太郎は一目散で逃げだした。数日後、スーパーで宏と視線の合った知子は恐怖に店を飛びだした。一方、文代の死体が気になった宏は、ある夜、廃工場にいくと、そこで、暴漢魔がある女を殺害している現場を目撃、あわてて逃げ帰った。暫くして、宏はガスの検針を装い知子の家へ訪れ、強引に犯すと、それ以後、二人の関係は急速に接近していった。そして、健太郎が邪魔になってきた知子は、ドライブに誘うと、カーセックス中に、ネクタイで絞殺した。そこへ宏がやって来て、死体を処理すると、どちらからともなく二人は笑みを浮かべた。廃工場では、今日も暴漢魔が出没、新たな犠牲者がでようとしていた。