Hanae Kan

政治的な弾圧から逃れ、幼い頃に家族とともに来日して以来、ずっと日本で育った17歳のサーリャ。埼玉に父と中学生の妹、小学生の弟の家族４人で暮らし、地元の高校に通う彼女は同世代の日本人と何ら変わらないごく普通の日常を送っていた。学校の先生を夢見る彼女は進学のためにバイトを始め、そこで東京の高校に通う聡太と出会い、互いに惹かれ合うようになる。そんな中、サーリャ一家の難民申請が不認定となってしまう。在留資格を失い、移動制限によって県外へ出ることができないばかりか、働くことも許されないサーリャたち家族は、たちまち追い詰められてしまうのだったが…。

ある晩、終電に乗り遅れた大学生の山音麦(菅田将暉)と八谷絹(有村架純)は、東京・京王線の明大前駅で偶然出会う。お互いに映画や音楽の趣味がよく似ていたこともあり、瞬く間に恋に落ちた二人は大学卒業後、フリーターとして働きながら同居を始める。ずっと一緒にいたいと願う麦と絹は、今の生活を維持することを目標に、就職活動を続ける。

A family reunites after 15 years. They each have a story to tell as they have not forgotten what happened years ago.

北海道で医大に通う田中(三浦春馬)は、ボランティア活動を通じて体が不自由な鹿野(大泉洋)と出会う。鹿野は病院を出てボランティアを募り、両親の助けも借りて一風変わった自立生活をスタートさせる。ある日、新人ボランティアの美咲(高畑充希)に恋をした鹿野は、ラブレターの代筆を田中に頼む。ところが美咲は田中の恋人だった。

レズビアンのケイは、恋人アイとの関係や自身の生き方に不安を感じる日々を過ごしている。一方、日本画を学ぶムスリムのイラン人留学生ナイマはビザや、将来的な日本での生活、同級生との交流に不安を抱えていた。ある日、ナイマとの出会いをきっかけにケイの中で何かが変わり始める。

After the Great Kanto earthquake in 1923, a troupe of female sumo wrestlers arrive in Tokyo.

冬休み、小学校教師・小野今日子は勉学に遅れがある生徒・鉄平の補講授業を行う事になる。今日子は、鉄平の母・美映と不思議な絆で結ばれるのであった。一方、冬休みの合宿に行っていたはずの今日子の息子・三四郎が、なぜか万引きで捕まったという報が入り、ある隠し事をしている事が発覚するのだった……。

集音マイクがそこかしこに仕掛けられた奇妙な施設。呼び集められたのは、かつて"あの世に触れた"ことがあるという"ゲスト"と呼ばれる男女たちだった。その中の一人、由紀子には、幼い頃"神隠し"に遭遇した過去があった。強すぎる霊気により一切のデジタル機器が通用しないこの場所で、静かにアナログのテープが回り始める。やがてテープに記録されてゆくのは、人間の領域を踏み越える禁断の心霊実験だった・・・・。

宗教団体を渡り歩く母親によって入れられた宗教施設で7年間過ごした愛衣（伊藤沙莉）は、教団が警察に摘発されたことで保護され中学校に通い始めるが、うまくなじめなかった。彼女は居場所を求めて転々とし、やがて風俗の世界へ足を踏み入れる。一方、愛衣の理解者で彼女に思いを寄せる亮太（須賀健太）は、半グレ集団に身を置き……。

Ninomiya Azusa is a depressed elementary school teacher in Tokyo, who has problems both at work and in her personal life. One day, she suddenly hears a voice saying "If you go to Imore Island, you will get what you want.", so she decides to give it a try.

Sakura is a moody teenage girl who lives close to the US military base in the city of Yamato, Japan. She is struggling everyday to become a rapper like the American rappers she admires, but always gets stage fright when she sings in front of an audience. One day, her mother's American soldier boyfriend's daughter REI comes from California to visit her family.

丸いお尻とチャーミングな顔の赤子は、自分のことを「あたい」と言い、「おじさま」と呼ぶ老作家と一緒に暮らしていた。赤子には、何と真っ赤な金魚になる秘密があった。二人がひっそりと生活していたある日、老作家の過去の女が現れ…。

人との接点を避け生活している靴職人見習いの韓国人青年・レオンは、ある日の昼、公園のベンチに酔っぱらって寝ている女性・ソナに絡まれるが、何故か彼女のことが忘れられなかった。レオンと同じ店で働き、彼に思いを寄せる日本人女性・小風。そしてソナの折れた靴を修理に出しに店に現れるサンス。 サンスはソナの彼氏・ジウと共に日本語学校に通っていた。日本語学校の講師・加奈子は、車いすの生活をしている荒川という男と付き合っていたが、ジウは密かに加奈子に思いを寄せている。荒川が車いす生活になった事故に、レオンは少なからず関係していた。7 人の男女のそれぞれの想いが少しずつ絡み合い、それぞれが一歩踏み出したときに物語は思わぬ方へ進み出すー。

大学からの友人である、ジンコ（宮崎あおい）と素子（安藤サクラ）。ある日、同じく大学時代の友人で、一人だけ地元で暮らしているミキ（吹石一恵）の妙なうわさを耳にする。それは、彼女が自分から海に飛び込んでおぼれたものの、助かったというものだった。ジンコたちは休みを合わせ、うわさの真相とミキの様子を確かめようと、彼女のいる町へと向かうことにする。ジンコが勤め先の図書館で出会った原木（忽那汐里）も運転手として加わり、一泊二日のスケジュールで車で旅をする三人だった。

Former delinquent Hiroe leads a dreary existence. She meets a boy named Tatsutoshi whose younger sister was killed in a road accident and tries to cheer him up by creating a fake ritual to bring the dead back to life. To turn her deception into reality, she takes Tatsutoshi on a journey to the seaside.

母親からの過干渉や暴力にさらされ、つらい日々を送っている20歳のカオリ。石山という男に惹かれた彼女は、それを機に母親のもとを離れようと決心する。一方、大手企業の役員秘書として働く、40歳の香織。彼女は引きこもりの娘を持ち、自身も万引きや行きずりの情事を繰り返すなどの問題を抱えていた。彼女は河内という刑事と出会ったのをきっかけに、自分が境界性パーソナリティ障害ではないかと考える。カオリと香織、関係のないように思える二人の運命が意外な形で重なり合っていく。

『仮面の告白』『潮騒』『金閣寺』『憂国』『サド侯爵夫人』など、数々の名作を著し三島由紀夫（井浦新）はノーベル賞候補と目される文豪になっていた。その一方で、学生運動全盛期の1968年（昭和43年）、三島は民族派の学生らとともに民兵組織・楯の会を結成。有事の際には自衛隊とともに治安出動し、自衛隊国軍化に命を賭す覚悟であった。しかし暴動が起きても警視庁機動隊がこれを治め、自衛隊の出る幕はなく、三島と楯の会の面々は歯噛みする。三島の見つめてきた二・二六事件、浅沼稲次郎社会党委員長刺殺事件、安田講堂事件をはじめとする学生運動、戦後の日本とは。そして、1970年（昭和45年）11月25日、三島は楯の会の4人と共に、陸上自衛隊市ヶ谷駐屯地へと向かう。

全共闘運動が最も激しかった1960年代後半、週刊誌編集部で働く記者・沢田は、理想に燃えながら日々活動家たちの取材を続けていた。ある日、梅山と名乗る男から接触を受けた沢田は、武装決起するという梅山の言葉を疑いながらも、不思議な親近感と同時代感を覚えてしまう。

A young man is unable to save a young woman from being assaulted, despite her having helped him out of a difficult situation in the past. Wracked with regret, he decides to provide assistance to her younger twin sister who is plotting revenge against society.

若い女性保険外交員の殺人事件。ある金持ちの大学生に疑いがかけられるが、捜査を進めるうちに土木作業員、清水祐一（妻夫木聡）が真犯人として浮上してくる。しかし、祐一はたまたま出会った光代（深津絵里）を車に乗せ、警察の目から逃れるように転々とする。そして、次第に二人は強く惹かれ合うようになり……。

Kuroshi Mayama, age 14, lives alone with his mother Namiko. Though he was just under the age of one when he came to this town with his mom, he remembers everything from that day: Gettings on the bus in his mom's arms, an old woman who spoke some words to him, and the encounter with a poet... One night, with Kuroshi's birthday approaching, Father shows up unexpectedly. He insists that he and Kuroshi's mother had made an arrangement – that Kuroshi was to live with his mother until his 15th birthday and then live with his father. As Kuroshi's world gets turned upside down, his family, the people around him and even himself start to change.

悪夢探偵の京一のもとに、悪夢で眠れないという雪絵がやってくる。彼女の悪夢に登場する極端に怖がりな同級生の菊川に、京一は世の中すべてを怖がり、彼の幼少時に自ら命を絶った母のことを思い出す。菊川を通して母の思いを知りたいと願う京一は、雪絵の夢に入ることを決意する。

Mayuko Motohashi is a high-school student in Tokyo. She suffers from an obsessive-compulsive disorder, obsessively writing down everything that crosses her mind. The anxiety happens so often, that she has to buy large amounts of note pads every few days at a stationer. Mayuko’s life mostly consists of two things. Going to school and seeing her female counselor. One day, after a long period of time, Junpei who is the brother of Mayuko’s father reappears, surprising the family. By a coincidence, Junpei also suffers from an obsessive-compulsive disorder, making him and Mayuko begin to share a strange relationship, both of them fighting to overcome their disorders. But one day, Junpei didn’t seem like himself.

Based on four early novellas by Noble Prize winner Yasunari Kawabata, this omnibus of four short films are by emerging directors from the second graduating class of the new Graduate School of Film and New Media at Japan’s top art school, Tokyo National University of Fine Arts and Music (Tokyo Geidai), where famed directors Takeshi Kitano and Kiyoshi Kurosawa teach.

The movie is centered around five friends as they end up spending the summer of 1962 shackled up together in a tiny studio apartment in Tokyo. The five friends are Eisuke - the manga artist, Shoichi - the singer, Ryuzo - the novelist, Kei - the painter and Yuji – the 5th wheel (?). The friends spend the summer in pursuit of their own ideals of personal freedom - being able to do what they want. In the process of pursuing their dream they learn firsthand that however ideal it may seem, its not as easy as they think.

甘えん坊の少年シュウジは、ひょんなことから町の嫌われ者のヤクザ“鬼ケン”とその愛人アカネと知り合う。しかしその数日後“鬼ケン”が変死するという事件が起こる。

荒野を歩き続けていた男の意識が、やがて錯乱の淵へ堕ちていく悪夢譚、「火星の運河」。殺人事件の現場に残された和鏡の謎を追う、美青年・透と明智小五郎の物語「鏡地獄」。廃墟でひっそりと暮らす、胴体だけの夫とその妻の奇行を、一人の男が屋根裏から監視し記録する「芋虫」。恋焦がれる女優を殺害した運転手の、異常な執着を描く「蟲」。4つの物語は、やがてひとつの大きな流れへと向かっていく。

時は文化文政。一見平和な江戸の町では、尼僧を装う鬼女・美惨が、この世に鬼の王＝阿修羅を復活させんと暗躍していた。一方、鬼退治をつかさどる“鬼御門”の一員として凄腕を振るっていた剣士・出門は、ある事件がもとで剣を捨て、四世鶴屋南北の一座で看板役者となっていた。そんなある時、彼は江戸を騒がす盗賊“闇つばき”と出会う。運命的に惹かれ合う2人だったが、つばきは阿修羅の復活に関わる宿命を背負っていた。

The making of the movie "Nobody Knows" by award-winning director Hirokazu Kore-eda.

けい子は引っ越しの際、子供は12歳の長男の明だけだと嘘をつく。実際子供は4人いて、彼らは全員学校に通ったこともなく、アパートの部屋で母親の帰りを待って暮らしていたが……。 　 ＜解説＞　 主演の柳楽優弥が史上最年少の14歳という若さで、2004年度カンヌ国際映画祭主演男優賞に輝いた話題作。『ディスタンス』の是枝裕和監督が実際に起きた、母親が父親の違う子供4人を置き去りにするという衝撃的な事件を元に構想から15年、満を持して映像となった。女優初挑戦の、YOU扮する奔放な母親と子役達の自然な演技も秀逸。母の失踪後一人で弟妹達の面倒をみる長男の姿は、家族や社会のあり方を問いかける。

When a man who as a student wanted to burn down his school meets a man years later, his new friend falls in love with the former female class-mate who herself is in love with the would-be arsonist.

Jam Films 2 features 4 short films by different Japanese directors.

A 25-minute road movie depicting the escape of a girl who cannot accept her mother-in-law.

An assassin fends off numerous attacks from her comrades, who are trying to move up in rank by killing off the competition.