Mitsuo Harada

参加作品

半世界
Art Direction
地方都市を舞台に39歳の男3人の友情物語を綴る人間ドラマ。紘は妻子とともに、父から受け継いだ山中の炭焼き窯で製炭をして暮らしている。ある日、中学からの旧友で、自衛隊員として海外派遣されていた瑛介が町に帰ってくる。
深夜食堂
Production Design
街のある一角に、深夜0時になると開くめしやがある。掲げられたメニューは豚汁定食、ビール、酒、焼酎しかないが、マスターができるものだったら言えば作ってくれる。めしやにはいつもマスターの味と居心地の良さを求めて人が集まる。ある日、店に骨壷が置き忘れられていた。常連客たちが骨壷をネタにああだこうだ話に花を咲かせていたところ、久しぶりにたまこがやってくる。最近愛人を亡くした彼女は、新しいパトロンを探している最中だった。めしやに住み込みで働くことになったみちるも、常連客のあけみに会いたいと騒ぐ謙三も、何か訳ありの様子。マスターのどこか懐かしい味は、そんな彼らのおなかも心も満たしていく。
バンクーバーの朝日
Art Direction
20世紀初頭、多くの日本人が胸をふくらませ新天地カナダを目指し海を越えていった。しかし彼らに対する風当たりは厳しく、差別や辛い肉体労働、貧困を耐え忍んでいた。そんな中、日系二世が中心となりバンクーバーを拠点にした野球チーム『バンクーバー朝日』が結成される。フェアプレー精神を貫き巧みな戦術を用いてひたむきに戦う彼らは、やがて日系移民の希望となり、白人社会からも賞賛を得、激動の時代を照らす光となっていく……。
許されざる者
Production Design
幕末の世に大勢の志士を斬りまくり、“人斬り十兵衛”と人から恐れられた釜田十兵衛。幕府軍の下級武士だった彼は、幕府軍が官軍に敗れた後、蝦夷の地に逃げ延び、人里離れた寒村で、今は亡き愛妻との間に生まれた2人の子どもとともに静かに暮らしていた。ある日、かつて幕府軍で一緒に戦った旧友の馬場金吾が、売春婦をめった斬りにした開拓民の首に賞金が懸けられていると、意外な儲け話を手土産に、十兵衛を誘いに現われる。
舟を編む
Art Direction
1995年。とある出版社の営業部に勤めていた真面目で風変わりな青年・馬締は、その独特の言葉のセンスを買われて辞書編集部に異動し、定年間近のベテラン編集者・荒木の指導の下、新しい辞書の編纂作業に取り組むことに。一つ一つの言葉にぴたりと合う絶妙の定義をひねり出す一方で、馬締は、下宿先で出会って一目惚れした美しい女性の香具矢に、自分の胸の内をなかなか伝えることができず、苦悩と焦燥の色を深めていく。
まほろ駅前多田便利軒
Production Design
東京から神奈川へ突き出るように位置する街“まほろ市”。都会でもなければ田舎でもない。そんな街の駅前で便利屋“多田便利軒”を営むバツイチ男、多田啓介(瑛太)は淡々と仕事をこなす真面目なしっかり者。だが、ある年の正月、客から預かったチワワに逃げられてしまう。やがてバス停で見つけたチワワを抱く男は、中学時代の同級生・行天春彦(松田龍平)だった。かつての無口な印象とは違い、よく喋る風変わりな男に変貌した行天と一緒にチワワを返しに行く多田だったが、依頼人は既に夜逃げ。所在を突き止めたものの、新しい飼い主を探すよう頼まれてしまう。さらに、半ば無理やり行天が多田の家に居候することになり、多田と行天、そしてチワワの奇妙な共同生活が始まる。3月になり、自称コロンビア人娼婦ルル(片岡礼子)とルームメイトのハイシー(鈴木杏)がチワワの引き取りを申し出てくる。多田はそれを断るが、行天は条件付きでチワワの受け渡しを約束してしまう。行天の勝手な行動に苛立つ多田だったが、“犬は必要とする人に飼われるのが一番幸せだ。”という彼の言葉に心を動かされる。6月。小学生、由良(横山幸汰)の塾の送迎を依頼された多田と行天。親の愛情に飢える由良は当初、生意気な態度を見せるが、次第に2人になついていく。その傍ら、由良が密かに覚せい剤の運搬に関わっていることを知った多田は、元締めの星(高良健吾)と取引して由良を解放。親の愛情について、優しく由良を諭す。8月になると、行天の元妻、三峯凪子(本上まなみ)が現れ、多田は彼の秘密の一部を知る。同じころ、ハイシーに付きまとうストーカーの山下(柄本佑)を撃退する行天。だが、山下は星の手下だった。多田の事務所を訪れた星は、問題児の山下と共に、深入りした行天を消すと警告。そして10月。忘れられない過去と否応無しに向き合うこととなった2人は、遂に最後の季節を迎える……。
TOKYO!
Production Design
 オリジナリティ溢れる作風で世界的にファンの多いクリエイター、ミシェル・ゴンドリー、レオス・カラックス、ポン・ジュノが東京を舞台に競作した豪華なオムニバス・ムービー。  ミシェル・ゴンドリー監督「インテリア・デザイン」──映画監督の恋人と上京したばかりのヒロインに降りかかる不思議な出来事を綴るファンタジー・ストーリー。主演は藤谷文子と加瀬亮。映画監督の恋人アキラと一緒に上京してきたヒロコ。高校時代の同級生アケミの部屋に居候しながらバイト探しを始める2人だったが、アキラとは対照的に都会の水になかなか馴染めないヒロコは、次第に疎外感を感じ始める。  レオス・カラックス監督「メルド」──監督の盟友ドニ・ラヴァンが東京中を震撼させる謎の怪人に扮する不条理劇。マンホールの中から突然現われては、街中で奇行を繰り返し、道行く人々に危害を加える神出鬼没の謎の男メルド。メディアでも大きく取り上げられ、いつしか“下水道の怪人”と呼ばれ、東京の人々を恐怖に陥れるメルドだったが…。  ポン・ジュノ監督「シェイキング東京」──香川照之と蒼井優を主演に迎え、引きこもり男とピザの宅配少女との奇妙な心の交流を描くファンタジー・ラブストーリー。10年間引きこもりの生活を送る一人の男。土曜日には必ずピザを頼むその男の家に、その日、配達に来たのは美しい少女だった。思いがけず、少女と見つめ合ってしまう男。その瞬間、突然大地が揺れ、少女は気絶してしまうのだが…。
東京タワー オカンとボクと、時々、オトン
Production Design
1960年代。3歳のボク(オダギリジョー)は、真夜中に玄関の戸を蹴破って帰ってきた酔っぱらいのオトン(小林薫)にいきなり焼き鳥の串を食べさせられてしまう。オトンに手を焼いたオカン(樹木希林)はボクを筑豊の実家に連れ帰り、妹の“ブーブおばさん”の小料理屋を手伝いながら、女手一つでボクを育て始めるのだった。
空中庭園
Production Design
「何事もつつみ隠さず、タブーをつくらず、できるだけすべてのことを分かち合う」 それが、母親らしいことを何ひとつしてくれなかったさと子への反発から、いつも笑顔で幸せな家庭であり続けようとする絵里子の決めた京橋家のルールだ。だが、絵里子の意に反して、家族はそれぞれに秘密を持っていた。夫の貴史は麻子とミーナと言うふたりの愛人の間を行き来し、娘のマナは不登校を続け、建築物に興味を持つ引きこもりがちな息子のコウは父の愛人と知らずにミーナを家庭教師に迎えてしまう。そんなある日、絵里子はさと子とミーナの合同誕生パーティを開く。ところが、酔っ払ったミーナのお陰で家族の秘密が次々に露呈、絵里子の築き上げてきた家庭はもろくも崩れ去った。しかし、自身の誕生日。さと子からのバースデイ・コールによってわだかまりの解けた絵里子は再生することが叶い、プレゼントを抱え帰宅して来た家族を温かく迎えるのであった。
亡国のイージス
Production Design
ある日、東京湾沖で訓練航海中だった最新鋭のイージス艦“いそかぜ”が乗っ取られるという重大事件が発生。それは、副長の宮津と某国対日工作員ヨンファが共謀して引き起こしたものだった。すでに艦長は殺害され、乗務員たちも強制的に退艦させられる。さらに宮津は政府に対し、全ミサイルの照準を東京・首都圏内に合わせたことを宣言。しかもその弾頭には、わずか1リットルで東京を壊滅させる特殊兵器“GUSOH(グソー)”が搭載されていた。一方、政府が対応に手間取る中、艦の構造を熟知している先任伍長の仙石が単独で艦を取り戻しに向かう。
ナイン・ソウルズ
Production Design
After discovering a hole in their crowded cell, nine prisoners escape their confinement to track down the key of the universe, which a fellow prisoner known as the Counterfeit King said he had hidden.
青い春
Art Direction
男子高。新学期から3年生になる九條(松田龍平)ら6人は最屋上の柵の外に立ち、手をたたいた回数を競う「ベランダゲーム」に興じていた。失敗すれば校庭にまっさかさまのこのゲームで新記録を出した九條は、勝者としてこの学校を仕切る権利を手に入れた。しかし彼にとっては「ゲーム」も「学校を仕切る」ことも無意味でどうでもいいことだった。自分の行き場に迷いながらも、宙ぶらりんな日常を送る九條たちに、やがて進路選択という現実が突き付けられてゆく……。
顔
Art Direction
吉村正子は、クリーニング店を営む母親を手伝う冴えない40過ぎの女性。家にとじこもりっきりで、恋人はおろか友人さえもいない。そんなある日、母親が急死してしまう。通夜の晩、ホステスをしている妹が正子に向かっていつものようにきつい言葉をぶつける。カッとなった正子は妹を殺してしまう。我に返った正子はその場から逃げ出す。そして、初めて外の世界へ出た正子の逃亡生活が始まった。
ざわざわ下北沢
Production Design
Director Jun Ichikawa spins this affectionate portrait of the people who populate Shimokitazawa, a bohemian corner of Tokyo filled with small theater companies and smoky coffeehouses.
わたしを深く埋めて
Producer