居酒屋ゆうれい (1994)
ジャンル : ドラマ, コメディ, ロマンス
上映時間 : 1時間 50分
演出 : Takayoshi Watanabe
脚本 : Yozo Tanaka
シノプシス
横浜、反町にある居酒屋「かずさ屋」を営む主人の荘太郎(萩原健一)は、女房のしず子(室井滋)を病院から自宅に連れて帰って来た。もはや、余命幾許もない事を知っていたからである。それは、しず子本人も気づいており、ある日、看病する壮太郎に、自分が死んだらひとりじゃ店を切り盛りするのは大変だろうから新しい女と一緒になるんだろうと尋ねると、壮太郎は、新しい女と一緒になる気はないと答えた。しず子は、もし嘘をついて他の女と結婚したら、十万億土から戻って来て化けて出てやると冗談とも本気ともとれるような言葉を残して、翌朝息絶えるのであった。 葬式が済み、独り身では忙しい毎日を過ごしていた壮太郎に、兄(尾藤イサオ)が見合いをしないかと女の写真を置いて行く。最初は興味のなかった壮太郎だが、その写真の女が、店の前をうろついたり、休日、浜に釣りに出かけた壮太郎の前にわざとらしく現れるのを観て、興味を覚え、一回会ってみる事にする。 その席で、彼の事を好きになってしまったと素直に告白する里子(山口智子)の気性に惚れた壮太郎は、あっさり、彼女との結婚を決意してしまう。